椎間板ヘルニア

4c6f8daf9758bd7b8bc3df41bf228d26_s

湘南カイロは1987年に茅ヶ崎で開院しました。
私自身も茅ヶ崎、鎌倉で10年以上の臨床でこれまでもたくさん
の椎間板ヘルニアの患者さんを施述してきました。

また2015年には、腰痛、椎間板ヘルニア、坐骨神経痛などで
お困りの方のお悩みを解決するきっかけになればと思いから父・
高木二朗太が『1日3分の自己療法で腰痛は治る!』という本も
出版しました。

当院の『椎間板ヘルニア』への考え方と治療方針について
是非お読みください。

椎間板ヘルニアとは?

腰痛の代表的な病名の一つに椎間板ヘルニアがあります。
椎間板とは脊柱(背骨)には背骨1つ1つの間にクッションの役
目をするもの。

ヘルニアとは脱出という意味で、椎間板の中心にある髄核が中心
からずれてしまい、周囲のゲル状の組織が椎間板のまくを破って
飛び出してしまった状態を言います。

その時に飛び出した組織が神経を圧迫することで痛みを出してい
ると考えられていましたが、実際は痛みとの因果関係は分かって
いません。

画像診断では原因はわからない?

椎間板ヘルニアとはレントゲン上だと背骨と背骨の間が狭くなっ
ているので、椎間板が圧迫されて神経を圧迫して症状が出ている
と考えられています。MRIはこの椎間板の膨隆や髄核の脱出を
見つけることが出来ますが、これが実際原因となっていなければ
意味がありません。

レントゲンでは椎間板は軟骨のため写っていません。

背骨と背骨の間が狭くなっているので椎間板も圧迫されて飛び出
ているだろうという憶測での診断。MRIで神経の出てくる椎間孔
が狭くなっていたり、実際に神経を圧迫したものが写ることもあ
りますが、痛みとの因果関係は分かっていません。

1994年に米国連邦政府厚生省ヘルスケア政策・研究所が作成
した、成人の急性腰痛治療ガイドラインには、腰痛の病歴のない
40歳以下の対象者62人のCTスキャンの読影で、脱出した椎間
板は平均して19,5%に発見され40歳以上の対象者のでは、
平均して50%に異常所見がありました。うちわけは、

椎間板ヘルニアが 27%
関節面肥大が   10%
脊柱管狭窄症が   3%

と診断されました。また、腰痛の症状のない産科的な問題のために
スキャンを受けた女性302人でMRIスキャンの読影では

変性椎間板が

21〜30歳までの女性で34%
31〜40歳までの女性で60%
70歳までの女性で95%

に発見されました。膨出した椎間板はMRIによって84人の妊婦
の11%、妊娠経験のない56人の女性で13%みつかっています。

また、健常者を対象にCTで椎間板を調べたところ、20〜27%、
MRIでも21〜36%の人に椎間板ヘルニアが見つかっています。

他にも腰痛患者と腰痛の無い人が同じ人数MRI検査をしたところ、
どちらにも同じ位の椎間板ヘルニア、狭窄症、分離症、すべり症を
持っている人がいることが分かり、病名は痛くない人にも同じだけ
いる事から腰痛の原因ではないという結果が出ました。

これでお分かりのように、今まで椎間板ヘルニアが原因と言われて
いたのは画像診断上のもので、臨床的には何も関係なかったから手
術をしても治らない方や再発や悪化する方が多いのもうなずけます。

当院に来院された方で、MRIで椎間板ヘルニアと診断され、ひどい
腰痛と坐骨神経痛でした。湿布、鎮痛剤、坐薬、注射も効かず後は
手術しかないと言われたのですが、手術はしたくないので当院に来
院されました。

骨盤、腰椎、臀筋の2〜3ヶ月の施術後は症状もなくなり運動も出
来るようになったのでもう一度MRI検査をしたところ、当院に来る
前と画像診断的には何も変わっていませんでした。

画像診断で原因と言われている場所は変わっていないのに運動がで
きるほど症状が回復したという事は、痛みの原因は画像診断で言わ
れる原因は関係なく、施術した場所が原因だと言う事になります。

レントゲン

あなたはどのタイプ?

湘南カイロでは父が40年近い、延べ22万人の腰痛患者さんを診
て、茅ヶ崎、鎌倉、平塚の各院長も10年以上のべ30万人以上の
腰痛患者さんを診てきて解ったことは、画像診断で付けられた幾つ
かの病名がありますが、患者さんの症状は千差万別です。

また、病名に関係なく腰痛の方には痛み方の共通点がありました。
大別すると、以下の4つのタイプに分類出来ます。

①腰をかがめたり、坐っていると痛む方。(屈曲障害タイプ)

②腰が伸ばせない、立っていたり歩くことが困難な方。(伸展障害
 タイプ)

③①と②、両方持ち合わせた方。(混合タイプ)

④座る事も、立つことも、寝ていても痛い。寝返りや起き上がる事
 も困難、咳やくしゃみで激痛が走るような重篤な患者さんまでい
 ます。(難治タイプ)

様々な病名付いても要は腰痛があると言う事、症状の出方や痛む部
位が似ているという共通点に着目し、腰痛の方は、痛みが出る姿勢
をすると痛む訳ですから、その動きに関係ある箇所が痛みの原因に
なります。

①と②では全く逆の動きと症状。

①は曲げると痛い。(屈曲障害タイプ) ②は伸ばすと痛い。
(伸展障害タイプ)

基本的にはこの2つのタイプのどちらかの腰痛症状です。

③はこの両方をを持ち合わせた混合タイプで、重症か慢性化したタ
 イプに分類します。

④は③がさらに進み炎症も伴っているので難治タイプとなります。

あえて言うなら、急性腰痛の①②③の場合でも咳やくしゃみをして
激痛が走れば炎症を伴っています。立ったり座ったり、起き上がる
時や寝返りの時は、痛みがひどく困難ですので、冷湿布やアイシン
グをして炎症をまずおさえる事が症状の改善につながります。

4つのタイプと痛みの原因

上の4つのタイプを身体に当てはめるとこうなります。

①は土台である骨盤の関節の仙骨が屈曲(お辞儀)できない状態、
 腰椎が同じく屈曲出来ない状態、この動きをする時に負担がかか
 る筋肉

②は土台である骨盤の関節の仙骨が伸展(反る事が)できない状態、
 腰椎が同じく伸展出来ない状態、そして、やはりこの動きをする
 時に負担がかかる筋肉

③は①と②の複合

④は骨盤が歪むだけでなく、傾いてしまうタイプで、さらに炎症も
 伴うので相当ひどい症状に見舞われます。

そして、その部位を患者さんの身体で調べると思った通りの事が起
きていました。さらにその部位を調整する事で、病名は違えど症状
が改善されます。施術する事で症状が消えるなら、間違いなくこれ
が原因だと確信しました。

それでは、①②③④がどういう状態になって痛みが出るかを説明し
ます。

①のタイプの骨盤は仙腸関節を構成する仙骨が腸骨に対してロック
していて、お辞儀の方向に関節が動かなくなっています。

これにより腰を屈める動きや座っていると痛みがでます。

腰椎は5個ありますが、特に1番下の腰椎5番と仙骨の関節がロッ
クしていて、お辞儀の方向に動かなくなっています。症状が強い方
は腰椎4番と5番の関節もロックがあり、もっとひどい方は腰椎の
全ての関節がロックして、腰が曲げられない状態になっています。

筋肉は臀筋群や梨状筋が緊張し硬くなっていている場合は、臀筋や
梨状筋の筋繊維にトリガーポイントが出来ています。トリガーポイ
ントが臀筋や梨状筋に出来ると骨盤上部の痛みだけでなく、そこを
通る座骨神経を圧迫して座骨神経痛の原因になります。

このタイプの方は夜仰向けで足を伸ばして寝ることができますが、
よく病院で指導される、横を向いてエビのように丸くなって寝なさ
いと言われても、その格好だと痛くて寝れませんので一番楽な格好
(仰向け)で寝る事をお勧めします。

①のタイプで炎症があると、腰をかがめたり座っている事も苦痛で
 寝る時や寝返り、起きあげる時、咳やくしゃみをする時は激痛が
 走ります。痛み以外にも坐骨神経痛を伴う事もあります。

②のタイプの骨盤は仙腸関節を構成する仙骨が腸骨に対してロック
 していて、反る方向に関節が動かなくなっています。これにより
 腰を伸ばす動きや腰を伸ばして立つことで痛みがでます。

腰椎は5個ありますが、特に1番下の腰椎5番と仙骨の関節がロック
していて、反る方向に動かなくなっています。症状が強い方は腰椎
4番と5番の関節もロックがあり、もっとひどい方は腰椎全ての関
節がロックして、腰が曲がった状態になっています。

筋肉は脊柱起立筋が緊張し硬くなっていて、起立筋の筋繊維にトリ
ガーポイントが出来ています。

脊柱起立筋は腰を伸ばす筋肉なので、トリガーポイントが起立筋に
出来ると腰の痛みだけでなく、腰が伸ばせなくなり、仰向けに寝れ
ず真っ直ぐ立っている事や歩くことが苦痛になります。

大腰筋は唯一腰椎の全面と椎間板に付いている筋肉です。この筋の
付着部は大腿骨の内側で、この筋肉が収縮すると股関節を屈曲し、
下肢が固定されていると腰椎を屈曲する筋肉で、つまり大腰筋が収
縮して硬くなると腰を丸め股関節も曲がった状態、極端に言えば腰
が曲がって伸ばせない原因になるのです。

骨盤、腰椎、大腰筋すべてが重なれば腰痛は勿論ですが、高齢の方
の腰の丸まった姿勢がこのタイプで、この筋肉は伸展障害タイプに
関係します。

このタイプの方は、夜、仰向けでは寝られません。

このタイプの方が横を向いてエビのように丸くなってなた方が楽な
タイプです。横ばかり向いて寝ていて他の格好で寝たい場合は仰向
けで膝を立てて(曲げて)なら寝られる場合もあります。

とにかく痛い時の寝方は患者さん自身が一番楽な格好がベストです。
特にぎっくり腰や炎症タイプは立ったり座ったり、寝返りをり、起
き上がる時にどうしても激痛が走りますのでゆっくり動くしかでき
ません。腰痛を治せば楽に寝返りも打てるようになれますし、どん
な格好でも寝られるようになれます。

②のタイプで炎症があると、立つ事も歩く事も苦痛で寝る時や寝返
 り、起きあげる時、咳やくしゃみをする時は激痛が走ります。痛
 み以外にも坐骨神経痛を伴う事もあります。

③のタイプはは①②の混合タイプです。

元々は①か②のタイプから始まって慢性になって③になる方とひど
いぎっくり腰などの急性腰痛タイプがこのタイプです。このタイプ
もかなり重症で、立っていることも座っていても苦痛で寝る時や寝
返り、起きあげる時、咳やくしゃみをする時は激痛が走ります。痛
み以外にも坐骨神経痛を伴う事もあります。

④のタイプはさらに骨盤が歪み、骨盤が傾き背骨も一緒に傾くため
 に後ろから見ると”く”の字になっているタイプです。

症状は極めて重篤で歩くことは勿論、立っていることも座っていて
も苦痛で寝る時や寝返り、起きあげる時、咳やくしゃみをする時は
激痛が走ります。痛み以外にも坐骨神経痛を伴う事があります。

椎間板ヘルニアと診断を受けても色々な腰痛のパターンがあるのが
分かっていただけましたでしょうか?

今、あなたがお悩みの痛みは4つのタイプそこに関係したいくつも
のポイントが原因となっています。あなたの原因箇所を探しその原
因箇所にを適切な施術していく事で、あなたの症状を改善する事が
できます。

腰痛は治る

椎間板ヘルニアで来院された方の声

当院の治療を受けてきた方々に感想をいただいております。

お気軽にご連絡ください

質問などありましたらお気軽にご相談ください。
また、椎間板ヘルニア以外の腰痛について興味がある方は

腰痛の方

坐骨神経痛の方

ぎっくり腰の方は

も合わせてご覧ください。

電話でのご予約は

インターネットでのご予約は

このページの先頭へ