
院長:高木お気軽にご相談ください!
生まれて間もない赤ちゃんの頭の形、日々お世話をしている中で「本当に大丈夫かな?」と気になることはありませんか。SNSや通販には“絶壁防止枕”などさまざまな商品が並んでいて、「どの枕がいいの?そもそも必要?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
わが子の事を思えばこそ、調べれば調べるほど情報が多すぎて迷子になってしまう…そんなことも多いですよね。
今回は「赤ちゃんの頭の形と枕の関係と毎日のケア」の方法についてお話します。




枕を使うかどうか悩んだ時こそ、赤ちゃんの個性やおうちの環境を大切に考えてください。正しい知識が、親子の安心につながります
現代では、SIDS(乳幼児突然死症候群)予防の観点から、「仰向け寝」が強く推奨されています。国内外の研究や専門学会のガイドラインでも、生後1年間は柔らかい寝具や枕を避け、できるだけ硬めのマットレスや布団で、赤ちゃんの顔が見える仰向け寝が最も安全とされています。
その結果、同じ寝方を続けてしまい、向き癖や後頭部が平らになる、いわゆる“絶壁”になってしまうケースが増えています。また、SIDSを警戒しすぎるあまり「うつ伏せ」自体を控える家庭も少なくありません。
スマホやSNSの普及によって情報収集がとても簡単になりました。それにより、他の子どもの写真や体験談と自分の赤ちゃんをすぐ比較できる環境が整い、「頭の形を比べる」「悩みを誰かと共有する」ことが自然になっています。
一方で、「このままで大丈夫なの?」という素朴な不安が芽生えやすく、ついネガティブな情報や失敗談に意識が向きがちです。SNSの体験談や比較写真が身近にある分、実際以上に悩みがクローズアップされてしまう…そんな“情報過多”の現場が、赤ちゃんの頭の形への敏感な注目や迷いにつながっています。必要以上に不安になりやすい今だからこそ、正しい知識で落ち着いて対応することが大切です。
赤ちゃん用の小さなものからドーナツ型のものなど“絶壁”や“斜頭”の防止用に設計された枕がSNSで紹介されたり、お店でも販売されていることから、「本当に必要? 安全なの?」「使った方がいい?」という迷いが生まれます。
赤ちゃんに枕が「必ずしも必要」ということはありません。日本小児科学会や多くの専門医の立場では、「乳児には基本的に枕を使わなくてよい、むしろ平らな固めの布団やマットレスでの仰向け寝を推奨」とされています。
特に0歳児は窒息やSIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクがありますので、厚みや高さがある枕、柔らかい寝具は避ける方が安全とされます。
では「頭の形のために枕を使うと効果があるのか?」というと、現段階では医学的根拠は乏しく、ドーナツ枕やくぼみ型枕といった「絶壁防止枕」も市販されていますが、科学的に頭の形が必ず良くなると証明された商品はありませんし、向き癖が強くなったり皮膚トラブルが生じるデメリットも報告されています。
でも、ずっと同じ姿勢で寝かせていると頭の形が”絶壁”や”斜頭”になってしまわないか心配ですよね。
実は枕を使わなくても、寝かせ方や授乳・抱っこ時の姿勢、タミータイム(うつぶせ遊び)習慣でも頭の形は整えやすくなります。
赤ちゃんの頭の形を整えるための日々のケアで大切なのは、「同じ向きで寝かせ続けないこと」「授乳や抱っこの時に左右バランスを意識すること」「タミータイム(安全に見守りながらのうつぶせ遊び)」の3つが基本です。
特にタミータイムは首・体幹の発達や後頭部への圧を減らす効果があり、毎日一日の中で月齢×10分が目安です。赤ちゃんのご機嫌が良い時や、おむつ替えをしたタイミングなど、短い時間から始めるのがおすすめです。
泣いたとき・寝ているあいだに片側が圧迫されていないかも時々チェックを。いきなり長い時間は出来ないのでまずは数秒からでいいので、少しづつ出来る時間を増やしていきましょう。
特に見逃しの注意点としては、様子を見ているうちに頭の形を整えるゴールデンタイムを逃してしまう場合があります。「心配だな」「気になるけどこのままでいいのかな」など迷ったら受診をしてみてください。
「枕が必要かどうか」は正解が一つではなく、お子さんと家庭ごとの大事なテーマ。迷った時はインターネットの情報にかたよりすぎず、医師や専門的な施術家にも相談してください。
湘南カイロ鎌倉整体院では、医学と体験の両面から「その子らしさを大切にしつつ発達をサポート」する姿勢を大切にしています。どんな小さな悩みも、お気軽にご相談くださいね。

