
院長:高木お気軽にご相談ください!
こんにちは。冬場になると「寒さでぎっくり腰が増える」と感じる方は多いのではないでしょうか。当院でも、寒さが本格化する時期からぎっくり腰で来院される方が目に見えて増加します。
気温の低下は筋肉や関節の柔軟性を奪い、普段なら感じないようなちょっとした動作でも腰に強い痛みが走ることが少なくありません。特に朝の冷え込みや年末の大掃除、重い荷物の持ち上げなど、思わぬタイミングで発症してしまうのがぎっくり腰の怖さ。寒い季節は普段以上に体調管理と腰のケアへの意識が大切です。
思いがけない場面で腰に強烈な痛みが走る「ぎっくり腰」は、寒い季節こそ注意が必要です。




冬は筋肉や関節が固くなりやすい環境です。小さな工夫で発症リスクを減らせますので、不安がある方は早めにご相談ください
気温が低くなると、私たちの体は熱を逃がさないように筋肉を収縮させます。この働きが長時間続いたり、急に冷えたりすると腰周りの筋肉や関節が固まり、血流が悪くなって柔軟性が失われます。
その結果、ちょっとした動作や重いものを持ち上げるなどのタイミングで負担がかかり、腰部に強い痛みが発生します。寒冷下の前屈や急なひねり、無理な体勢がぎっくり腰の原因になりやすいです。
冬は活動量が減り、運動不足による筋力低下や柔軟性低下も重なりやすい時期です。冷えの他にも、体温調節機能の乱れや自律神経バランスの崩れ、厚着による動きの制限など、多くの要素が腰へのリスクを高めます。
血流悪化は筋肉や神経への酸素供給が不足し、老廃物の排出を妨げて炎症を招くという悪循環を生み出します。
腰や全身を冷やさないことがもっとも大事です。自宅では腹巻やカイロ、就寝時は暖かい布団・パジャマを選び、日中も腰まわりを意識的に保温しましょう。入浴・シャワーで血行を促進し、ストレッチやウォーキングも習慣がおすすめです。
急に前かがみになったり、無理な体勢や重い物の持ち上げには注意が必要で、日々の動きに「ゆっくり・余裕を持つ」意識を加えてください。
もしぎっくり腰になってしまったら、まずは無理をせず安静を心がけてください。発症直後の強い痛みがある場合は、患部を冷やし、できるだけ楽な姿勢で過ごすことが大切です。
痛みが少し落ち着いてきたら、無理のない範囲で体を動かし始めると回復が早まることも知られていますが、急な動作や重い荷物の持ち上げは避けてください。
市販の湿布や鎮痛剤も応急処置として有効ですが、しっかり治しておかないと再発しやすくなってしまうため早めに専門機関を受診しましょう。自宅では、腰を丸めて横向きで寝たり、膝下にクッションを入れるなど負担を軽減できる姿勢を探すことも役立ちます。
寒い季節のぎっくり腰は誰にでも起こり得ますが、小さな生活習慣の積み重ねで大きくリスクを下げられます。冬場の腰痛やぎっくり腰を防ぎ、健康に毎日を過ごすためには、冷やさない意識と適度な運動がおすすめです。もしもの時も、一緒に根本ケアと再発防止に取り組みましょう。

