
院長:高木お気軽にご相談ください!
検診や育児書で「高ばい」という言葉を聞いたことはありませんか。普通のハイハイとは違うの?うちの子はやっているの?そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
今回は、赤ちゃんの高ばいについて、基本的な知識から発達への影響まで詳しくお話しします。高ばいがどんな動きなのか、気になるポイントをしっかり解説していきます。


高ばいは意外と見落とされがちですが、とても大切な動きです
高ばいとは、ひじとひざをピンと伸ばした状態で移動するハイハイのことです。手のひらと足の裏だけを床につけて、お尻を高く上げた姿勢で進みます。雑巾がけのような姿勢といえば、イメージしやすいかもしれません。英語ではハイクロール(high crawl)やベアクロール(bear crawl)と呼ばれ、クマ歩きとも言われます。
通常のハイハイは、ひざを曲げて四つん這いの姿勢で移動します。一方、高ばいはひざを床につけず、足の裏でしっかり床を蹴りながら前に進みます。この違いが、体の使い方や発達に大きな影響を与えます。
高ばいは、生後7ヶ月から9ヶ月頃に見られることが多いです。通常のハイハイがある程度スムーズにできるようになった後、つかまり立ちを始める前の時期に現れます。ただし、すべての赤ちゃんが必ず高ばいをするわけではありません。この段階を飛ばしてすぐにつかまり立ちをする子もいます。
普通のハイハイと高ばいには、姿勢と体の使い方に大きな違いがあります。それぞれの特徴を理解することで、お子さんがどの段階にいるのかを把握できます。
普通のハイハイは、手のひらとひざを床につけて移動します。体重は四点で支えられているため、比較的安定した姿勢です。この時期は、左右交互に手足を動かす協調性を学んでいます。腕の力や体幹の筋力も育ちますが、足の筋力はまだそれほど使われていません。
一方、高ばいはひざを床につけません。手のひらと足の裏だけで体を支えるため、より高度なバランス能力が必要です。足の裏全体で床を蹴る動作が加わり、特に親指で地面を押す力が育ちます。この親指蹴りは、将来の歩行や走行にとって非常に重要な動作です。
また、高ばいでは腕も膝も伸ばした状態を保つため、手首、肘、肩、股関節、膝、足首といった全身の関節を使います。体幹の筋力もより強化され、姿勢を保つ力が育ちます。この時期の運動経験が、立位や歩行の準備となるのです。
高ばいは、赤ちゃんの運動発達において重要な役割を果たしています。この動作を経験することで、歩行に必要な様々な能力が育まれます。
高ばいでは、足の裏全体を使って床を蹴ります。特に親指で床を押す感覚が育ちます。この親指蹴りは、歩く時や走る時に推進力を生み出す大切な動作です。高ばいの経験が少ないと、足の裏の感覚が十分に育たず、ベタ足歩きになりやすいと言われています。
手のひらと足の裏だけで体を支えるため、腕、脚、お腹、背中など全身の筋肉を使います。特に体幹の筋力がしっかり育ちます。体幹が安定していると、立位や歩行時のバランスが良くなります。転びにくく、走ったり跳んだりといった動作もスムーズにできるようになります。
高ばいでは、右手と左足、左手と右足というように、体の対角線上を交互に動かします。この交差パターンは、脳の左右をつなぐ神経回路を発達させます。また、不安定な姿勢でバランスを取りながら移動するため、バランス感覚も磨かれます。
高ばいは、目的を持って移動する動作です。おもちゃを取りたい、滑り台を登りたいといった目的があるからこそ、難しい姿勢でも頑張って進もうとします。この「成長したい」「前に進みたい」という意欲も、発達にとって大切な要素です。
すべての赤ちゃんが高ばいをするわけではありません。通常のハイハイからすぐにつかまり立ちに移行する子の方が多いくらいです。
高ばいをしない理由はいくつか考えられます。まず、床で遊ぶ時間が少ない場合です。バウンサーなどを使う時間が長いと、床で這う経験が減ってしまいます。また、早くつかまり立ちができるようになると、這うよりも立つ方が楽だと感じて、高ばいの段階を飛ばしてしまいます。
では、高ばいをしないとどうなるのでしょうか。必ずしも問題があるわけではありませんが、いくつかの影響が出る可能性があります。足の裏の感覚が育ちにくく、ベタ足で歩く傾向があります。親指で地面を蹴る力が弱く、走るのが遅かったり、ジャンプが不安定だったりすることがあります。
また、体幹の筋力が十分に育たず、姿勢が悪くなることもあります。バランス能力が弱く、よく転ぶという子もいます。ただし、これらは必ず起こるわけではなく、他の遊びや運動で補える部分もあります。
もし高ばいをする機会がなかった、またはこれから促したいという場合、家庭でできる工夫があります。無理強いする必要はありませんが、遊びの中で自然に取り入れてみてください。
まず、床で遊ぶ時間を増やしましょう。歩行補助具は使用を控え、バウンサーではなく床で遊ぶ時間を増やします。床にマットを敷いて自由に動ける環境を作ってあげてください。赤ちゃんは床で這い回ることで、様々な動きを学びます。
傾斜のある場所を登る遊びも効果的です。緩やかな滑り台や、クッションで作った坂などを登らせてみましょう。傾斜があると、自然と高ばいの姿勢になりやすいです。高い場所に好きなおもちゃを置いて、取りたいという気持ちを引き出すのもいいですね。
足の裏に手を当ててあげる方法もあります。ハイハイしている時に、赤ちゃんの足の裏に優しく手のひらを当ててあげると、足で蹴る感覚を学べます。蹴ったら前に進めたという成功体験が、次の動きにつながります。
すでに歩いている子でも、遊びの中で高ばいの動きを取り入れることができます。動物の真似っこ遊びで、クマさん歩きをしてみたり、トンネルをくぐる時に高ばいでチャレンジしてみたりと、楽しみながら体験させてあげてください。
高ばいを含めた運動発達には、体全体のバランスが深く関わっています。頭の形が歪んでいる、向き癖がある、体が片方に傾いているといった場合、動きにも影響が出ることがあります。
当院では、赤ちゃんの体のバランスをチェックして、必要に応じて優しく整えています。頭蓋骨の形、首の傾き、背骨や骨盤の状態などを確認し、体全体のバランスを整えます。体が整うことで、動きがスムーズになり、発達も促されます。
施術は非常にソフトで、赤ちゃんが眠ってしまうほど心地よいものです。痛みはありませんので、安心してお連れください。また、ご家庭でできる遊びや体操もお伝えしていますので、日常のケアにも役立てていただけます。
高ばいとは、ひじとひざを伸ばして、手のひらと足の裏だけで移動するハイハイのことです。生後7ヶ月から9ヶ月頃に見られることが多く、普通のハイハイとつかまり立ちの間の段階にあたります。
高ばいを経験することで、足の裏の感覚、親指で蹴る力、体幹の筋力、バランス感覚、全身の協調性が育ちます。これらは歩行や走行にとって重要な能力です。すべての赤ちゃんが高ばいをするわけではありませんが、できれば経験させてあげたい動きです。
もし高ばいを飛ばしてしまった場合でも、遊びの中で取り入れることができます。床で遊ぶ時間を増やす、傾斜を登らせる、動物の真似っこをするなど、楽しみながら体験させてあげてください。体のバランスが崩れている場合は、整体で整えることも効果的です。
お子さんの発達や体のバランスで気になることがあれば、いつでもご相談ください。一人で悩まず、お気軽にお問い合わせくださいね。

