
院長:高木お気軽にご相談ください!
赤ちゃんの写真を撮った時や、お風呂でふと横顔を見た時に、耳の位置が左右で少し違うかもと感じたことはありませんか。正面から見ると片方の耳が高かったり、前に出ていたりして、なんとなく気になってしまう。でも周りに同じことを言っているママはいないし、小児科で聞くほどのことなのかな、と迷っている方も多いと思います。
実は、赤ちゃんの耳の位置の左右差は、頭の形や向き癖と深くつながっていることがあります。頭だけの問題として見るのではなく、体全体のバランスと合わせて考えていくことがとても大切です。


耳の位置が気になった時は、頭の形や向き癖と一緒に体全体を見ていくことで、早めに対処できることが増えていきます
耳の位置がずれて見える背景には、いくつかの理由があります。どれかひとつが原因というよりも、いくつかの要因が重なっていることが多いです。まずは基本的なしくみから整理してみましょう。
赤ちゃんの頭の骨はまだ完全にくっついておらず、とても柔らかい状態です。同じ方向ばかり向いて寝ていると、その部分の骨が少しずつ平らになっていきます。後頭部の形が変わると、頭全体のバランスが変わるため、耳の位置も連動してずれているように見えることがあります。
頭の骨が変形すると、耳の付いている側頭骨の位置も変わります。例えば後頭部の右側が平らになると、右側の耳が前方にずれて見えたり、左右の耳の高さに差が生じたりすることがあります。耳の位置の違いは、頭の形の変化が外から見えるサインのひとつとも言えます。
向き癖が続くと頭の形だけでなく、顔全体のバランスにも影響が出てきます。いつも右を向いている赤ちゃんは、右側のほほや額に重力がかかり続けるため、右側が少し平らになりやすく、相対的に左側が丸く見えるようになることがあります。
顔の左右のバランスが変わると、耳の位置も左右で違って見えます。向き癖がある赤ちゃんに耳の位置の左右差が見られやすいのはこのためです。逆に言えば、耳の位置が気になり始めたタイミングは、向き癖を見直す良いきっかけにもなります。
首の筋肉の緊張が左右で違うと、頭が傾いた状態になりやすくなります。その傾きが続くと、耳の高さが左右で違って見えることがあります。これは頭そのものの問題というよりも、首から体全体のバランスの問題として見ていく方が正確です。
斜頸(首が傾く状態)や体のねじれが背景にある場合もあるため、耳の位置の左右差が気になる時は、首の動きや体全体のバランスも合わせて確認することが大切です。
耳の位置の左右差が気になった時、「すぐに病院へ行くべきか」「様子を見てよいのか」の判断に迷うことが多いと思います。判断の目安をいくつかお伝えします。すべてに当てはまるからといって必ずしも重篤な状態というわけではありませんが、気になる点が複数重なる場合は専門家に相談することをおすすめします。
首が特定の方向にしか向けない、または向きづらそうにしている場合は、筋性斜頸の可能性があります。また、顎の位置や目の高さにも明らかな左右差がある場合や、向き癖がとても強く月齢が進んでも改善しない場合も、一度専門家に診てもらうと安心です。
一方で、向き癖はあるが両方向に首を動かすことができる、耳の左右差はあるが他に気になるサインがない、生後間もなくで頭の形がまだ落ち着いていないという段階であれば、日常のケアと経過観察を続けながら、気になることをまとめて相談するという流れで問題ないことが多いです。
頭の骨がまだ柔らかく成長が著しい時期は、体位の工夫や向き癖の改善によって頭の形が変わりやすく、それに伴って耳の位置の見え方が変わることもあります。寝返りやうつ伏せ遊びができるようになると頭への圧の分散が進み、生後5〜6ヶ月頃には少しずつ頭の形が整ってくるケースも多いです。
頭の骨の変化が起きやすい生後7ヶ月頃までの時期に、向き癖や体のバランスを整えておくことが、耳の位置を含む顔全体のバランスにとっても大切な時期です。
専門家に相談するかどうかに関わらず、日常のちょっとした工夫が赤ちゃんの頭の形や向き癖の改善に役立ちます。難しいことはひとつもないので、できることから少しずつ取り入れてみてください。
赤ちゃんはいつも刺激のある方を向こうとします。ベビーベッドや布団の向き、ママの顔がある方向、声や音の出る場所を意識的に反対側にするだけで、向く方向が変わることがあります。授乳の時も左右バランスよく抱く姿勢を意識すると、同じ方向ばかり向く時間を減らしていくことにつながります。
日中の起きている時間が少しずつ増えてきたら、大人がそばについた状態でうつ伏せの時間を取り入れましょう。後頭部への圧が減り、首や背中の筋肉をバランスよく使う練習になります。最初は1〜2分の短い時間から始めて、慣れてきたら少しずつ伸ばしていくのが安心です。
どうしても利き手側の抱き方が多くなりがちですが、意識的に左右を変えてみましょう。縦抱き、横抱き、フットボール抱きなど抱き方を変えることで、赤ちゃんの頭にかかる圧の方向が変わり、向き癖の予防にもつながります。抱っこの時間は長いからこそ、左右のバランスを意識するだけで大きな差になってきます。
日常のホームケアと並行して、体全体のバランスを整えていくことも赤ちゃんの頭の形や耳の位置の改善に役立ちます。当院のベビー整体では、耳の位置や頭の形だけを単独で見るのではなく、首の動き、背骨のバランス、骨盤の左右差まで含めて体全体を観察しながらアプローチしていきます。
施術はとても優しいタッチで行い、強い刺激は一切ありません。体のバランスが整ってくると赤ちゃんが自然と両方向を向きやすくなり、頭への圧が分散されることで頭の形も変わりやすくなっていきます。耳の位置の違いが気になる時こそ、頭だけでなく体全体を見直すタイミングと捉えていただけると、できることの幅が広がります。
生後2〜3ヶ月頃に向き癖や耳の位置が気になり始めた時が、最も変化が出やすいタイミングです。「まだ様子を見ようかな」と迷っている間に時間が経ってしまうことが多いので、気になり始めたら早めにご相談いただくことをおすすめしています。
赤ちゃんの耳の位置や頭の形が気になっている時、一人でモヤモヤを抱えている必要はありません。「こんなことで相談してもいいのかな」という小さな疑問でも、お答えさせていただきます。体全体から赤ちゃんの成長を応援しながら、ママの安心のお手伝いができればうれしいです。いつでも気軽にご連絡ください。

