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赤ちゃんの頭の形が歯並びに影響するってご存じでしたか?頭と歯って関係が薄いように感じますが、歯は頭の骨と密接に関係しています。
頭の形の歪みが将来的にどう影響するのか、特に歯並びや噛み合わせとの関係は気になりますよね。こちらの赤ちゃんの頭の形について、歯並びとの関連性や今からできる対策をお伝えします。


頭の形と歯並びには関係がありますが、早めのケアで予防できることも多いです
頭蓋骨は一枚の骨ではなく、複数の骨がパズルのように組み合わさってできています。赤ちゃんの頃はこれらの骨の間に隙間があり、柔軟性があるため、外からの圧力で形が変わりやすいです。頭蓋骨の一部が変形すると、それに連動して他の骨の位置や成長にも影響が出やすくなってきます。
特に顎の骨は頭蓋骨と密接につながっているため、頭の形の左右非対称が顎の成長バランスに影響することがあります。上顎骨や下顎骨の発達に左右差が生じると、結果として歯が並ぶスペースや角度にも違いが出てくることがあります。頭の形と歯並びは、骨格という共通の土台でつながっているため、無関係ではありません。
すべての頭の変形が歯並びに影響するわけではありません。軽度の絶壁や、ほんの少しの左右差であれば、過度に心配する必要はないと言われています。ただし、斜頭症のように左右非対称が強い場合や、頭全体のバランスが大きく崩れている場合は、顎の発達にも左右差が出やすくなります。
例えば、右側の後頭部だけが平らな斜頭症の場合、右側の頬骨や側頭骨の成長にも連動して影響が及ぶことがあります。その結果、顎の成長が左右で異なり、歯が生えてくる位置や角度が左右でずれてしまうことがあります。絶壁の場合も、後頭部が平らだと前後のバランスが変わり、顎の位置に影響することがあると考えられています。
頭の形の影響で起こりやすい歯並びの問題には、いくつかのパターンがあります。まず、左右非対称の噛み合わせです。片側だけが強く当たったり、片側だけ隙間があいたりすることがあります。また、歯がガタガタに並ぶ叢生と呼ばれる状態や、出っ歯、受け口といった問題も、顎の成長バランスが影響することがあります。
噛み合わせが左右で違うと、顎の動きにも癖がついて、片側だけで噛む習慣ができてしまいます。これが続くと顎関節に負担がかかり、将来的に顎関節症のリスクも高まります。また、歯並びが悪いと歯磨きがしにくく、虫歯や歯周病のリスクも上がってしまいます。
頭の形に変形があるからといって、必ず歯並びが悪くなるわけではありません。遺伝的な要素や、授乳の仕方、指しゃぶりやおしゃぶりの習慣、口呼吸の有無など、歯並びには様々な要因が関係しています。頭の形はその中の一つの要素であり、すべての原因ではないことを理解しておくことが大切です。
ただし、リスク要因の一つとして頭の形があることは事実なので、早めに気づいて対策することで、将来的なリスクを減らせる可能性があります。頭の形が気になる場合は、歯並びも含めた全体的な成長のバランスを意識してケアしていくことが大切です。
歯が生える前の赤ちゃん期から、頭の形を整えることは、将来的な歯並びの予防につながります。まず基本となるのは、向き癖を防ぐことです。いつも同じ方向ばかり向いて寝ていると、その側の頭が平らになるだけでなく、顎の筋肉の使い方にも左右差が出てきます。寝る向きを左右交互に変えたり、抱っこや授乳の向きを工夫したりして、バランスよく頭全体に圧がかかるようにしましょう。
うつぶせ遊びも効果的です。うつぶせの時間を作ることで、後頭部への圧を減らせるだけでなく、首や背中の筋肉がバランスよく発達します。口周りの筋肉も鍛えられるため、将来的な口呼吸の予防にもつながります。起きている時間に、大人が見守りながらうつぶせで遊ぶ時間を少しずつ増やしていきましょう。
授乳の仕方も、頭の形と歯並びの両方に関係します。いつも同じ側で授乳していると、赤ちゃんは特定の方向に首をひねる癖がつき、向き癖の原因になります。また、片側だけで飲むことで、顎の筋肉の使い方にも左右差が出てきます。右からも左からも交互に授乳することで、頭の形も顎の発達もバランスよく保つことができます。
抱っこの向きも同様です。いつも右腕で抱いている、いつも同じ肩に乗せてげっぷをさせているといった習慣があると、赤ちゃんの身体全体に偏りが出てきます。意識的に左右を入れ替えて抱っこすることで、頭の形だけでなく、首や肩、背骨のバランスも整いやすくなります。
歯が生え始める生後6ヶ月頃からは、離乳食の進め方も歯並びに影響します。スプーンのったごはんを上唇に沿わせて食べさせていると上唇の動きが上手に使えず、離乳食の進みが悪いことがあります。また、柔らかいものばかり食べていると顎が十分に発達せず、歯が並ぶスペースが狭くなることがあります。茹でた野菜などでつかみ食べをおこなうなど、お子さんの成長に合った固さのものを食べさせて、しっかり噛む習慣をつけることが大切です。
また、指しゃぶりやおしゃぶりの習慣が長く続くと、前歯が出てきたり、噛み合わせがずれたりすることがあります。指しゃぶり自体は発達に必要な行動ですが、3歳頃までに自然にやめられるように、少しずつ減らしていく工夫が必要です。口呼吸も歯並びに影響するため、鼻がつまっている時は早めに対処して、鼻呼吸ができる環境を整えてあげましょう。
頭の形も歯並びも、身体全体のバランスの一部です。頭だけ、歯だけを見るのではなく、首や背骨、骨盤の位置、筋肉の緊張なども含めて、全体的なバランスを整えていくことが大切です。赤ちゃんの身体は柔軟で、適切なケアをすることで形を整えやすい時期でもあります。
カイロプラクティックでは、頭蓋骨や顎の位置、背骨のバランスなどを確認して、身体全体を整えていきます。早い時期から身体のバランスを整えることが、頭の形だけでなく歯並びや姿勢の予防にもつながります。
もし将来的に歯並びの問題が出てきた場合、歯列矯正という選択肢があります。ただし、矯正治療には時間もお金もかかります。一般的に70万円から100万円以上の費用がかかり、治療期間も数年単位になることが多いです。子どもが複数いる場合は、経済的な負担もさらに大きくなります。
だからこそ、赤ちゃんの時期から予防できることは予防しておくことが大切です。頭の形を整えることだけで完全に歯並びが良くなるわけではありませんが、リスクを減らすことはできます。早めの対策が、将来的な負担を軽くすることにつながります。
頭の形に関しては、骨が柔らかい生後6ヶ月頃までが対策しやすい時期です。この時期を過ぎると骨が徐々に硬くなり、形を変えにくくなっていきます。ただし、完全に固まるわけではないので、気づいた時点から対策を始めることが大切です。
歯並びに関しては、乳歯が生え揃う3歳頃まで、そして永久歯に生え変わる時期まで、長期的に見守っていく必要があります。赤ちゃんの時の頭の形ケアは、その長い期間の最初のステップとして、とても大切な役割を持っています。
頭の形の変形が重度の場合や、明らかに左右非対称が強い場合は、早めに専門家に相談することをおすすめします。小児科や頭の形の専門外来で診てもらうことで、ヘルメット治療などの選択肢も含めて、適切な対応を考えることができます。
また、歯科医師や矯正歯科医に相談することも有効です。最近は予防歯科の考え方が広まっており、歯が生える前から相談できる歯科医院も増えています。頭の形と歯並びの両方を総合的に見てくれる専門家を見つけることができれば、より安心して対策を進めていけます。
頭の形が気になって調べているうちに、歯並びへの影響まで知って、不安が大きくなってしまったかもしれません。「このままだと将来歯列矯正が必要になるかも」「高額な費用がかかったらどうしよう」と心配する気持ちはよく分かります。
でも、気づいた今から対策を始めることで、将来的なリスクを減らすことはできます。もし今、赤ちゃんの頭の形や将来的な歯並びについて悩んでいるなら、一人で抱え込まずにいつでも相談してください。赤ちゃんの身体全体のバランスを確認して、頭の形も含めた総合的なケアを一緒に考えていきます。早めの対策が、お子さんの健やかな成長につながりますよ。

