
院長:高木お気軽にご相談ください!
赤ちゃんをあやしても笑ってくれない、声をかけても振り向かない、他の赤ちゃんと比べると表情が少ない気がする——そんなことが続いて、スマホで検索し続けてしまうということはありませんか。「発達障害のサインでは」という言葉が頭をよぎって、不安が止まらなくなってしまうこともあるかもしれません。
赤ちゃんの反応が薄い・笑わない・振り向かないという状態には、月齢や個人差による正常な発達の範囲であることも多く、発達障害と結びつける前に確認できることがたくさんあります。焦る気持ちをいったん横に置いて、一緒に整理していきましょう。


不安なままスマホを見続けるより、「今の月齢でどんな反応が自然なのか」を知ることが、ママの心を一番楽にしてくれると思っています
検索して出てくる情報に振り回されて夜も眠れない、という方にこそ読んでいただけると嬉しいです。
赤ちゃんの反応は月齢によって大きく違います。「笑わない」「振り向かない」という状態が心配かどうかも、月齢によって全く意味が変わってきます。まずは月齢ごとの反応の目安を知っておくことで、わが子の状態を客観的に見られるようになりましょう。これを知るだけで、「うちの子は遅れているのかも」という不安がずいぶん和らぐことがあります。
新生児期は視力がまだ非常に未熟で、見えているのは20〜30cmほどの近距離のみです。この時期に表情が乏しく、あやしても反応が薄いのはまったく正常なことです。「新生児微笑」と呼ばれる、眠りながらふっと笑ったように見える表情はありますが、これは社会的な笑顔ではなく、反射的なものです。
この月齢で「反応がない」と感じていても、それはお子さんが世界をまだ認識しきれていない段階にいるからです。なので、おもちゃであやすなどをした際に反応しなくても大丈夫です。赤ちゃんの脳は生後急速に発達していく最中にあります。
この頃から、ママやパパの顔を見て笑い返す「社会的微笑」が現れ始めます。ただし、この時期でも個人差が大きく、まだ笑いかけてくる回数が少なかったり、特定の人にしか笑わなかったりすることは珍しくありません。声に反応して顔を向けるようになるのもこの時期ですが、毎回確実に反応するというわけではない段階です。
「2ヶ月になったのに笑わない」と心配されるママが多いですが、月齢はあくまで目安であり、2〜3週間の個人差は十分あります。 焦って「どうしよう」と思いすぎると、ママ自身が疲れてしまいますので、まずはゆっくり観察することが大切です。
見える範囲は新生児期よりも広がっていますが、まだ目で追うことは難しいです。目の前にじっとおもちゃを見せる「注視」だけでも刺激になります。
この時期になると声を出して笑ったり、名前を呼ぶと振り向いたり、あやすと声を上げて喜ぶ反応が増えてきます。視野も広がり、ゆっくり動くものを目で追う追視もしっかりできるようになります。それでも「うちの子はまだ反応が少ない」と感じる場合は、視覚や聴覚の状態を確認してみることも一つの視点になります。
「月齢的にはそろそろ反応があっていい時期なのに、わが子は薄い気がする」という時、発達障害の可能性をいきなり考える前に、確認できることがいくつかあります。これらを一つひとつ丁寧に見ていくことで、心配の原因が見えてきやすくなります。
反応が薄い理由のひとつとして、見えにくい・聞こえにくいという感覚の問題が隠れていることがあります。例えば、明るい方向には反応するが顔には反応しにくい場合や、大きな音には驚くが呼びかけには反応しない場合などは、視力や聴力の発達状況を小児科や眼科・耳鼻科で確認してもらうことが大切です。発達の問題よりも、感覚器官の問題が先にある場合もあるので、早めに確認できると安心です。
体のどこかに不快感や緊張があると、赤ちゃんは外の刺激への反応が少なくなることがあります。よく泣く・眠りが浅い・体が常に硬い・特定の方向にしか向かないといった様子がある場合は、体全体のバランスが関係していることがあります。
スマホを見ながらの声かけ、テレビの音が大きい環境、常にBGMが流れている部屋など、赤ちゃんが「どの刺激に集中すればよいか」が分かりにくい環境になっていないかを振り返ってみましょう。赤ちゃんは一度に多くの情報を処理する力がまだ弱く、静かで落ち着いた環境で顔を近づけてゆっくり話しかける方が反応を引き出しやすいです。
赤ちゃんの反応が薄いと感じた時、「どう関わればよいか分からなくなってしまった」というママも多いです。難しいことは何もありませんので、今日から少しだけ意識してみてください。関わり方の積み重ねが、赤ちゃんの反応の引き出しを少しずつ広げていきます。
赤ちゃんの視力は近距離に限られています。顔から20〜30cmほどの距離で、ゆっくりはっきりと高めのトーンで話しかけることが効果的です。「反応してくれない」と感じた時は、声の距離や高さを変えてみると反応が変わることがあります。
赤ちゃんは人の表情の変化を見て学んでいます。大人同士の普通の会話の表情では、赤ちゃんには分かりにくいことがあります。にっこり笑う、驚いた顔をする、口を大きく開けるなど、少しオーバーなくらいの表情を意識的に見せてあげると、赤ちゃんが顔に興味を持ちやすくなります。
赤ちゃんが反応を返すまでの時間は、大人が思っているより長くかかります。話しかけてからすぐに次の言葉を重ねるのではなく、5〜10秒ほど待ってみることで、赤ちゃんが反応を返しやすくなることがあります。「反応が遅い」と感じていたのが、実は待ち時間が短すぎただけというケースも多いです。
当院にいらっしゃるベビー整体のお客様の中にも、施術の中で体全体を確認すると、首の動きが左右で違う、体がいつも同じ方向にねじれている、背中の筋緊張が強いなど、体のバランスの問題が見つかることがあります。
体に不快感や緊張があると、赤ちゃんは外の世界に向ける余裕が少なくなります。逆に、体のバランスが整って動きやすくなると、周囲への興味が出てきて反応が豊かになるケースがあります。発達障害かどうかという判断は専門の医療機関が行うものですが、体を整えることで反応の引き出しが増える可能性があることは、整体の立場からお伝えできる大切なことです。
以下のような状態が続く場合は、小児科への相談を検討してください。4ヶ月を過ぎても声をかけても全く反応しない、大きな音にも全く驚かない、視線が全く合わない、体の動きが著しく少ないまたは多いといった状態は、感覚や発達の確認が必要なサインです。「おかしいかな」と感じた直感は大切にしていただき、気になる場合は早めに専門家に相談することをおすすめします。
赤ちゃんの反応が薄いことで心配が続いているなら、一人でスマホを見続けるよりも、誰かに直接相談する方がずっと気持ちが楽になります。当院では発達の診断はできませんが、赤ちゃんの体のバランスを確認しながら、今できるケアを一緒に考えることはできます。「なんとなく心配」という段階でも、いつでも気軽にご相談ください。

