
院長:高木お気軽にご相談ください!
先月まで上手にできていた寝返りが、最近うまくできなくなって泣いてしまう…そんなわが子の変化に気づいて、不安な気持ちになっていませんか。寝返りが突然下手になった赤ちゃんのご相談は、当院にもよくいただきます。
「後退しているのでは」「発達に問題があるのかな」と心配になる気持ち、よくわかります。夜中に何度も起こされて睡眠不足のまま一人で抱え込んでいるお母さんも多いと思います。まず原因を知ることで、少しだけ気持ちが楽になりますよ。


焦らず原因を理解して、今できるサポートをひとつずつ試してみてください
寝返りが下手になったり、以前のようにスムーズにできなくなったりする現象は、発達の退行ではなく成長の過程で自然に起きることがほとんどです。ただし体のバランスや緊張が関与している場合は、適切なケアで改善できることもあります。いくつかの原因を一緒に確認していきましょう。
生後4〜6ヶ月頃は「睡眠退行期」と呼ばれる時期にあたります。寝返りという新しい動作を覚えると、睡眠中に無意識に寝返りしてしまい、うつ伏せから戻れずに泣いて起きるというパターンが増えます。夜間の睡眠が乱れ始めた時期と寝返りの変化が重なっている場合は、この睡眠退行が関係していることが多いです。
体重や身長が急激に増える成長スパートの時期は、同じ筋力でも体を動かすことが以前より難しくなります。先月できていた寝返りが今月は上手にできないという変化の背景に、体の急成長が関与していることはよくあることです。この時期は全体的にぐずりが増えたり、授乳回数が増えたりするなどの変化も重なることが多いです。
おすわりやずりばいなど、寝返りの次の発達段階への興味が高まると、赤ちゃんはそちらに意識が向き、寝返りをあまりしなくなることがあります。「下手になった」というより「別のことに夢中になっている」という状態です。この場合は発達退行ではなく、むしろ次のステップへの準備が進んでいるサインです。
向き癖や日常の抱き方の習慣によって、体の特定の部位に緊張が生じている場合、寝返りの動作に必要な体幹の回旋がスムーズに行えなくなることがあります。いつも同じ方向にしか寝返りをしない、または特定の方向へは寝返りができないという左右差がある場合は、体のバランスの問題が関与している可能性があります。
日常での体の緊張の他、ヘルメット治療を始めた場合は、頭部に負荷がかかってしまう事で緊張してしまうケースも少なくありません。
「一時的なもの」なのか「体に何か関与していること」なのかを見分けるポイントがあります。以下のチェックリストで、わが子の状態を確認してみてください。
| 様子 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 夜間の寝返りで起きることが増えた | 睡眠退行・月齢的な変化 |
| 体重増加の時期と重なっている | 成長スパート |
| 片方にしか寝返りをしない・左右差がある | 体の緊張・骨格バランスの乱れ |
| 反り返りが強くなった時期と重なっている | 体幹・背骨周囲の緊張 |
| おすわりの練習を始めた頃から変化した | 発達段階の移行 |
複数当てはまる項目がある場合でも、それぞれに対応できるケアの方法があります。焦らず、ひとつずつ確認していきましょう。
寝返りが下手になっている時期に、親ができるサポートをいくつかご紹介します。特別な道具は必要ありません。毎日の遊びの中に少しだけ意識を加えるだけで、変化が出やすくなります。
赤ちゃんがいつも同じ方向にしか寝返りをしない場合、苦手な方向からおもちゃや声で興味を引いてみましょう。「見たい・触りたい」という気持ちが、体を動かす最大の動機になります。無理に体を動かすのではなく、赤ちゃん自身が「行きたい」と思えるように環境を整えることが大切です。
抱き方、声をかける方向、おもちゃを置く位置など、日常の関わりを意識的に左右均等にしましょう。いつも同じ側からの刺激が続くと、体の左右差がより強まります。小さな意識の積み重ねが、体のバランスを整えることにつながります。
うつ伏せになった後に仰向けに戻れず泣いてしまう場合は、うつ伏せの状態から仰向けへの戻り方をお母さんが優しく誘導してあげましょう。骨盤をそっと傾けるようにサポートしながら、自分で戻る感覚を体に覚えさせていきます。夜間の睡眠改善にもつながることがあります。
体の緊張や骨格のバランスの乱れが関与している寝返りの左右差や下手さは、カイロプラクティックによるアプローチで改善が期待できます。「赤ちゃんに整体」と驚く方もいますが、当院での施術は赤ちゃんの体に合わせた非常に優しいものです。
当院が赤ちゃんに用いる施術の基本は5gタッチです。自分でまぶたを触っても不快にならない程度のごく軽い刺激で、神経系を通じて筋肉の緊張を緩め、骨格の自然な整合を促します。強い力や急な動作は一切ありませんので、初めての方もご安心ください。
寝返りに関与する体幹の回旋動作には、骨盤・腰椎・胸椎・肩甲帯の連動が必要です。これらの部位に生じた緊張や左右差を施術で丁寧に整えることで、寝返りに必要な体の回旋がスムーズになる変化が見られることがよくあります。施術後に「両方向に寝返りするようになった」というご報告をいただくことも多いです。
当院での赤ちゃんへの施術は、1ヶ月健診が終わった頃からお受けいただけます。体が柔軟な早い時期ほど変化が出やすいため、「まだ小さいから」と思わずにお気軽にご相談ください。
寝返りが下手になったことで夜も眠れず、一人で抱え込んでいるお母さんに伝えたいのは、「それはわが子をよく見ているからこそ気づける変化」だということです。体の緊張やバランスの問題であれば、早めのケアで変わることがたくさんあります。どうかひとりで悩まず、小さな気になることでも気軽に相談してください。

