逆子

逆子とは

逆子とは、妊娠中に赤ちゃんの頭が下ではなく上を向いている状態のことを指し、医学的には骨盤位と呼ばれます。通常、出産時には赤ちゃんの頭が子宮口に近い位置にありますが、逆子の場合はお尻や足が下になっています。

妊娠中期までは赤ちゃんが活発に動くため逆子になったり戻ったりすることは珍しくありません。妊娠28週前後では約15〜20%の妊婦さんが逆子と診断されますが、その後自然に回転して妊娠37週までには約97%が頭位に戻ります。

しかし、妊娠後期になっても逆子のままだと自然分娩が困難になり、帝王切開を選択することが多くなります。最終的に出産時まで逆子のままである確率は全妊婦の約3〜5%とされており、日本では年間約2万4千人から4万人の妊婦さんが逆子での出産に直面しています。

逆子を放置したまま予定日が近づくと、自然分娩が困難になり帝王切開での出産が必要になります。帝王切開は手術であるため、自然分娩と比較して母体への負担が大きく、術後の回復に時間がかかります。また、次回の妊娠時にも帝王切開となる可能性が高まり、出産方法の選択肢が狭まります。

さらに、逆子のまま陣痛が始まってしまった場合、臍帯脱出や胎児の低酸素状態など、緊急事態が発生するリスクが高まります。精神的にも、妊娠後期に逆子が治らない不安を抱え続けることで、マタニティブルーや産後うつのリスクが高まる可能性があります。最悪の場合、緊急帝王切開が必要になり、母子ともに危険な状態に陥ることもあります。

逆子の原因

開院以来、当院には逆子でお困りの方が数多く来院されています。これまでのカウンセリング・検査・施術経験から断言できるのは、逆子の原因は一つではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているということです。

逆子の原因として次のものが挙げられます。

このように、逆子は複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる状態です。子宮筋腫や子宮奇形、前置胎盤などがあると赤ちゃんが回転するスペースが制限され、逆子になりやすくなります。また、骨盤が狭い場合も赤ちゃんの頭が骨盤内に収まりにくく逆子のままになることがあります。

東洋医学的には、母体の下半身の冷えや身体の緊張が子宮の血流を悪くし、赤ちゃんが回転しにくい環境を作ると考えられています。人によって原因は異なるため、単に逆子体操をするだけでは根本的な解決には至りません。

だからこそ、改善のためには身体全体のバランスを整えることが何より重要になります。病院で逆子体操や外回転術で改善しなかったとしても諦める必要はありません。逆子でお困りなら豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

逆子への対応として、次のようなものが一般的です。

逆子体操（胸膝位）

医学的な効果について賛否両論があり、最近では効果がないという研究報告も増えています。お腹が大きい妊娠後期には姿勢の維持が困難で、続けることが苦痛になることがあります。切迫早産の兆候がある場合は実施できません。

外回転術

胎盤剥離や臍帯の圧迫、早産などのリスクを伴い、約1〜2%の確率で緊急帝王切開が必要になることがあります。痛みを感じることも多く、成功しても再び逆子に戻ることもあります。

経過観察と帝王切開の予定

ただ待つだけでは精神的な不安が募り、妊婦さんのストレスが増大します。帝王切開は手術であるため母体への負担が大きく、術後の痛みや回復に時間がかかります。次回妊娠時のリスクも高まり、入院期間も自然分娩より長くなり費用も高額になります。

逆子を改善するために

まずはあなたの逆子の原因を検査を通じて明らかにします。原因を取り違えてしまうと一時的に良くなったとしても繰り返すこととなり、根本からの改善にはならないからです。

当院では逆子に対して、身体全体のバランスを整えることで子宮環境を改善するアプローチを行います。特に骨盤や仙骨、腰椎の位置を整えることで、腹部への血流が改善され、赤ちゃんが動きやすくなります。また、お腹周りや腰部の筋肉の緊張をほぐすことで、子宮が柔らかく広がりやすい状態を作ります。お母さんがリラックスできる状態を作ることで、赤ちゃんも自然と動きやすくなります。

施術は妊婦さんの身体に負担をかけない優しいタッチで行います。妊娠28週から32週頃に始めることが理想的ですが、それ以降でも諦める必要はありません。一人ひとりの状態に合わせた施術計画を立て、逆子改善のサポートをいたします。

当院の特徴

当院では国家資格をもつ先生が、責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、逆子の背景にある骨盤や子宮周りの状態だけでなく、体全体のバランスや生活習慣まで多角的に評価します。再発しにくい体づくりをサポートし、国家資格を持つ施術者が丁寧に対応します。妊婦さんがリラックスできる空間で、安心して施術を受けていただけます。

帝王切開を避けたい方や、逆子体操で効果が得られなかった方も諦めずにご相談ください。

逆子のQ＆A

逆子は自然に治りますか？

はい、妊娠28週頃までに逆子と診断されても、約80〜90%は妊娠34週までに自然に回転して頭位に戻ります。赤ちゃんはお腹の中で活発に動いているため、週数が進むにつれて自然と頭が下になることが多いです。ただし、妊娠32週を過ぎると自然に戻る確率は徐々に下がっていきます。

逆子の人がやってはいけないことは？

逆子だからといって特別に禁止される活動はほとんどありませんが、激しい運動や転倒の危険がある活動は避けるべきです。お腹を強く圧迫するような姿勢や重い物を持つことも控えましょう。身体を冷やすことも避け、特に下半身を温かく保つことが大切です。

逆子体操は本当に効果がありますか？

逆子体操の効果については医学的に賛否両論があります。一部の研究では効果が認められなかったという報告もありますが、害がないため試してみる価値はあります。ただし、体操だけに頼るのではなく、身体全体のバランスを整えるアプローチも併用することをお勧めします。

逆子だと必ず帝王切開になりますか？

いいえ、必ずしも帝王切開になるわけではありません。妊娠37週までに逆子が戻れば自然分娩が可能です。日本では安全性を重視して逆子の場合は帝王切開を選択することが一般的ですが、逆子が治れば自然分娩の可能性が広がります。

外回転術は痛いですか？リスクはどのくらいですか？

外回転術は人によって痛みの感じ方が異なりますが、多くの方が圧迫感や違和感を訴えます。リスクとしては、胎盤早期剥離や臍帯の圧迫、早産の誘発などがあり、約1〜2%の確率で緊急帝王切開が必要になることがあります。医師とよく相談して判断することが重要です。

逆子のお灸はいつから始めればいいですか？

逆子のお灸は妊娠28週から32週頃に始めるのが理想的です。この時期はまだ赤ちゃんが回転する余裕があり、効果が出やすいとされています。ただし、妊娠34週を過ぎても諦める必要はなく、出産直前まで続けることで回転した例もあります。
当院は鍼灸院が併設していますので灸の施術を受けることが可能です。

逆子は遺伝しますか？

逆子そのものが遺伝するという科学的根拠はありません。ただし、子宮の形態や骨盤の形など、逆子になりやすい身体的特徴が遺伝する可能性はあります。母親が逆子だったからといって、必ずしも自分の赤ちゃんも逆子になるわけではありません。

カイロプラクティックで逆子は治りますか？

当院の施術は骨盤や子宮周りのバランスを整え、赤ちゃんが回転しやすい環境を作ることを目的としています。必ず治るとは言えませんが、多くの妊婦さんが施術後に逆子が戻ったと報告されています。身体全体を整えることで自然治癒力を高めるアプローチです。

逆子を予防する方法はありますか？

確実な予防法はありませんが、身体を冷やさないこと、適度な運動で骨盤周りの柔軟性を保つこと、ストレスを溜めずリラックスして過ごすことが大切です。姿勢を正しく保ち、骨盤の歪みを整えることで、赤ちゃんが回転しやすい子宮環境を作ることができます。

逆子の施術はいつまで受けられますか？

当院では妊娠37週頃まで施術を行っています。ただし、妊婦さんの体調や赤ちゃんの状態によって判断しますので、まずはご相談ください。早ければ早いほど効果が期待できますが、週数が進んでいても諦めずにご相談いただければと思います。

逆子で悩まされていた皆さまも、当院で施術を受けてこのような変化がありました。

骨盤や子宮周りのバランスを整え、全身の気血の流れを良くする当院の施術は逆子と非常に相性が良く、劇的に改善するケースも見られます。

逆子は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。