
院長:高木お気軽にご相談ください!
赤ちゃんの体のゆがみや頭の形が気になって、ネットでケア方法を調べていると「赤ちゃん向けの整体」という言葉を見かけることが増えましたよね。でも一方で、「小さな子どもに整体なんて危険じゃないのかな」「本当に信用していいのかな」と不安になって、このページにたどり着いたママやパパも多いのではないでしょうか。
そんな時にまず知っておいてほしいのが、きちんと赤ちゃん専門の知識を持って安全に行うベビー整体と、強い力で頭や首を押したりする危ない施術が、同じように語られてしまっている現状です。この記事では、安心してケアを選ぶためのポイントをお伝えしていきます。




親としての不安と、からだの専門家としての目線、その両方から「これなら安心して受けられる」と思っていただける情報をお届けできたらうれしいです
まずは、「赤ちゃんに対して整体というと何をイメージしますか?」大人の整体でよく見るような、強い矯正を思い浮かべると、それを赤ちゃんにするなんて考えただけで怖いですよね。実際に、私たちが行っているのはそういった力任せの矯正ではなく、赤ちゃんのからだに合わせたとても優しいタッチのケアです。
生まれたばかりの頃の赤ちゃんは、首も背骨も筋肉もまだ柔らかく、ちょっとした姿勢の癖や抱っこの仕方の影響を受けやすい状態にあります。そのため、からだ全体のバランスが偏ってくると、向き癖が強くなったり、頭の一部だけに圧がかかって平らになってしまったり、背中の反り返りが強く出てしまうことがあります。
こうした状態を放っておくと、赤ちゃん自身が動きにくさを感じて、寝つきが悪くなったり、寝返りやハイハイなどの発達にも遠回りが出てくることがあります。そこで、私たちが大切にしているのは、頭だけを見るのではなく、首や肩、背中、骨盤、股関節などからだ全体のつながりを整えていくことです。優しく触れながら筋肉や関節のかたさをほどいていき、赤ちゃんが自分で左右どちらにも向きやすくなったり、いろいろな姿勢をとりやすくなるようにサポートしていきます。
大人向けの施術と比べて、一番大きく違うのは「力の加減」と「目的」です。特に赤ちゃんへのケアでは、軽く触れているかどうかというくらいの圧で行います。目的も「痛みをとる」というより、成長の土台となる姿勢や動きやすさを整えることにあります。
だからこそ、施術中でも多くの赤ちゃんが笑顔でいたり、気持ちよさそうに体を預けてくれるのだと思います。もちろん、それでも心配な方もいると思うので、どんな流れで施術を進めていくのかも具体的にお伝えしていきますね。
ここまで読んでくださった方の中には、「でもニュースで赤ちゃんへの施術で事故があったと聞いたことがある」と感じる方もいるかもしれません。実際に、過去には強い力で首をひねったり、うつぶせの状態で長時間押さえつけるような危険な行為が問題になったケースがあります。そのため、「赤ちゃんに対して整体やマッサージをすること自体が全部危険」と感じてしまうのも無理はありません。
ただ、本当に注意すべきなのは、赤ちゃんの体の構造や発達を十分に理解していない人が、自己流で過剰な力を加えてしまうことです。特に、頸椎と呼ばれる首の骨まわりは繊細で、急にひねったり大きく反らせたりすると、神経や血管に負担がかかる可能性があります。また、長時間うつぶせにして目を離してしまうことも、呼吸の面でリスクになります。こういった点を知らずに行われる施術こそが、問題として大きく取り上げられているのです。
では、どんな点に気をつけて選べば安心できるのか、ここはしっかり押さえておきたいところですよね。まず大切なのは、施術者が赤ちゃんの体について学んでいるかどうかです。理想としては、柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師などの国家資格を持っていること、もしくは小児の解剖学や発達について継続的に研修を受けていることが挙げられます。
施術の内容を説明してもらったときに、「痛みはありませんか」「不安なことはありますか」と、保護者の気持ちに寄り添う姿勢があるかどうかも、安心して任せられるかのポイントになります。赤ちゃんの体はデリケートだからこそ、少しでも不安が残る場合は、その場で質問して解消できる関係性であることが、とても大事だと感じています
ここからは、実際に当院で行っているケアの特徴についてお話しします。「結局そちらではどんなことをしているの?」と気になっている方に、イメージを持ってもらえたらと思います。湘南カイロ鎌倉整体院では、生後2か月頃からのお子さんを対象に、頭の形や向き癖、反り返り、夜泣きなどのお悩みに対して、全身のバランスを整えるケアを行っています。施術はすべて5gタッチ(自分のまぶたを触っても不快ではない圧)の優しい方法で、赤ちゃんの様子を見ながら無理のない範囲で進めていきます。
初めて来院される方には、まずしっかりお話を聞くところからスタートします。妊娠中の経過や出産の状況、退院後の様子、お家での抱っこや授乳、寝かしつけの仕方、普段どんな姿勢で過ごしていることが多いかなど、日常のことを丁寧に伺っていきます。「こんなこと話していいのかな」ということも、どうぞ遠慮なく教えてくださいね。
そのうえで、赤ちゃんの頭の形や背中のカーブ、首の動き、股関節の開き方などを、痛くない範囲で確認していきます。ここで大切なのは、「今の状態が危ないかどうか」というジャッジだけでなく、「これからどんなふうに成長していきそうか」という見通しを一緒に考えることです。不安な気持ちを一度受け止めたうえで、「じゃあ、今からできることは何か」を一緒に整理していくことを心がけています。
具体的な流れがわかると、少し安心していただけるかなと思いますので、ざっくりとイメージをお伝えします。もちろん、お子さんの月齢や状態によって内容は変わりますが、基本的な考え方は共通しています。
まずは、赤ちゃんを仰向けやうつ伏せで寝かせた状態で、からだ全体のバランスを見ていきます。頭をどちらに向けやすいか、腕や足の動きに左右差がないか、背中の緊張が強くないかなどを、やさしく触れながら確認していきます。泣いてしまう時には無理をせず、パパやママに抱っこしてもらった状態で確認することもあります。
次に、首まわりや肩、背中、骨盤の周りの筋肉を、軽く揺らしたり、支えながらゆっくり動かしたりして、こわばりを和らげていきます。強く押すことはせず、「触れているだけ?」と思われるくらいのソフトなタッチで行うことがほとんどです。それでも、体のバランスが変わってくると、寝かせた時の姿勢が楽そうになったり、左右どちらにも向きやすくなったりするのが分かります。
お家でできる簡単なケアや、抱っこ・寝かせ方の工夫もお伝えしています。例えば、向き癖がある場合の環境の整え方や、うつ伏せ遊びを始めるタイミングと注意点など、その子の状態に合わせて、無理なく続けられることを一緒に考えていきます。
施術を受けた日だけ整っても、日常生活でまた同じ負担がかかってしまうと、元に戻りやすくなってしまいます。だからこそ、通院とおうち時間の両方で、赤ちゃんのからだを支えていけるようにすることが大切だと感じています。
ここまで読んでくださった方の中には、「それでもやっぱり心配…」という気持ちが残っているかもしれません。それは、決して悪いことではなく、大切な我が子を守ろうとする自然な感覚です。むしろ、その慎重さがあるからこそ、「どこなら安心して任せられるか」を見極めようとして、今情報を集めているのだと思います。
施術を受けるかどうかを決める前に、「どのくらいの力で行うのか」「頭や首に直接強い圧をかけることはないか」「赤ちゃんが嫌がった場合はどう対応するのか」など、気になる点は遠慮なく質問してください。その時の対応の仕方や説明のわかりやすさも、信頼できるかどうかを判断する大事なヒントになります。からだのケアは、保護者の安心感があってこそ、赤ちゃんもリラックスして受けられるものだと感じています。
二人の子を育ててきた経験から言えるのは、「赤ちゃんのお悩みは、時間が経つほど『あの時相談しておけばよかった』と思いやすい」ということです。頭の形や向き癖、反り返り、夜泣きなど、どれも「様子を見ていていいのかな」と迷いやすいものばかりです。そんな時に、一人で悩むのではなく、からだの専門家に一度見てもらうことで、安心につながることもたくさんあります。
この記事を通してお伝えしたかったのは、「ベビー向けの整体が全部危険なのではなく、きちんとした知識と技術、そして赤ちゃんと家族への思いやりがある場所を選ぶことが大切」ということです。湘南カイロ鎌倉整体院では、不安を受け止めながら、赤ちゃんの成長を一緒に支えていきたいと考えています。もし少しでも気になることがあれば、一人で抱え込まずに、いつでも相談していただけたら嬉しいです。

