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「気にしすぎ」と言われても心配…頭の形、放っておくべき?

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こんにちは、赤ちゃんの頭の形が気になり周囲に相談しても「そのうち治るから気にしなくていいよ」と言われたことがある方もいらっしゃると思います。

実は、赤ちゃんの頭の形について「このまま放っておいても大丈夫なのか」と不安を感じているお母さんは、皆さんが思っている以上にたくさんいらっしゃいます。今日はそんな悩みを抱えるお母さんに向けて、頭の形の変化をそのままにしておくリスクと、早めに対処した方がいい理由についてお話しさせていただきますね。

院長:高木

同じ悩みを持つお母さんの気持ちに寄り添いながら、専門的な視点からお伝えしていきます

目次

「そのうち治るから」は本当なのか

赤ちゃんの頭の形について周りの方に相談すると、多くの場合「そのうち治るから心配しなくていいよ」というアドバイスをいただくことがあります。確かに軽度のゆがみであれば、成長とともに目立ちにくくなることもあるのですが、実はすべてのケースがそうとは限りません。特に生後3〜4か月頃にゆがみのピークを迎え、その時点で重度の変形がある場合は、約7割が自然には改善しないというデータもあるんです。

子どもの成長に関してはひとつづつステップを踏んでいきたいため「様子を見る」という話しをすることが多いのですが、頭の形に関しては早めの対処が将来の見た目や健康に大きく影響するため、放置することはおすすめできません。赤ちゃんの頭蓋骨は柔らかく、生後数か月間は特に形が変わりやすい時期です。この時期を逃してしまうと、対処できる選択肢も限られてしまうことを知っておいていただきたいのです。

放っておくとどんな影響があるの?

では実際に、頭の形のゆがみを放置した場合、お子さんにどのような影響が出る可能性があるのでしょうか。見た目の問題だけと思われがちですが、実はそれ以外にもさまざまな影響が考えられます。

見た目への影響と将来の心理面

頭の形のゆがみが残ったまま成長すると、耳の位置や顔の左右差が目立つようになることがあります。帽子やヘルメットがしっくりこなかったり、髪型でカバーしきれなかったりすることで、お子さん自身が思春期以降にコンプレックスを感じてしまうケースも少なくありません。私たち親としては、そうした将来の悩みを少しでも減らしてあげたいと思いますよね。

身体のバランスへの影響

頭の形のゆがみは単に見た目だけの問題ではありません。頭部の左右のバランスが崩れることで、首や肩の筋肉の発達に偏りが生じることがあります。そうすると寝返りやハイハイといった発達の過程で動きにくさを感じたり、姿勢のバランスが悪くなったりする可能性もあるのです。

歯並びや顎への影響

意外に思われるかもしれませんが、頭の形のゆがみは将来的な歯並びや顎の位置にも悪影響を及ぼすことがあります。頭蓋骨全体のバランスが崩れることで、上顎と下顎の成長にも影響が出て、歯列矯正が必要になるケースも見られます。早い段階で頭の形を整えることは、将来の歯科治療の負担を減らすことにもつながるのです。

いつまでに対処すべき?タイムリミットはあるの?

「気になってはいるけど、いつまでに何かした方がいいの?」という質問をよくいただきます。赤ちゃんの頭蓋骨は生後6か月頃までが最も柔らかく、形を整えやすい時期です。生後3〜4か月頃にゆがみのピークを迎えるため、この時期に一度専門家に相談することが理想的だと言えます。

生後6か月を過ぎると頭蓋骨が徐々に硬くなり始め、1歳を過ぎるとさらに形の変化が起こりにくくなります。もちろん1歳を過ぎてからでも対処法はありますが、早ければ早いほど体位変換などの簡単な方法で改善できる可能性が高まるのです。ですから「もう少し様子を見てから」と先延ばしにするのではなく、気になった時点で早めにご相談いただくことをおすすめしています。

家庭でできる対処法はあるの?

専門家への相談をおすすめする一方で、日常生活の中でできる工夫もたくさんあります。

寝かせ方の工夫

赤ちゃんはいつも同じ向きで寝ていると、その部分に圧力がかかり続けて頭の形がゆがんでしまいます。寝かせる向きを定期的に変えたり、ベッドの位置を工夫して赤ちゃんが自然と違う方向を向くように促したりすることが効果的です。授乳やおむつ替えの際に少しずつ頭の向きを変えてあげるだけでも、圧力の分散につながります。

抱っこや授乳の方向を意識する

抱っこや授乳のときも、いつも同じ側で行っていると向き癖の原因になります。右側で授乳したら次は左側、と意識的に交互に行うことで、赤ちゃんの頭にかかる圧力を均等にすることができます。最初は慣れなくて大変かもしれませんが、少しずつ習慣にしていくことが大切です。

タミータイムを取り入れる

起きている時間にうつぶせで過ごす「タミータイム」は、首や肩の筋肉を鍛えるだけでなく、後頭部への圧力を減らす効果もあります。最初は短い時間から始めて、赤ちゃんの様子を見ながら徐々に時間を延ばしていきましょう。必ず保護者の方が見守りながら行ってくださいね。

病院や治療院ではどんな対応をしてくれるの?

家庭でのケアに加えて、専門的なサポートを受けることも選択肢の一つです。病院では体位変換の指導や理学療法、重度の場合はヘルメット治療などが提案されることがあります。ヘルメット治療は効果的な方法ですが、1日20時間以上の装着が必要で、費用も高額になることが多いため、ご家族の負担も大きくなります。

当院では、ヘルメット治療に進む前の段階で、お子さんの頭の形や身体全体のバランスを丁寧に検査し、日常生活でできるケアのアドバイスをしています。また、頭のケアだけでなく体全体を上手に使えるようにサポートして行きます。国家資格を持つ施術者が、お子さん一人ひとりの成長や骨格の特徴に合わせたサポートをさせていただきますので、安心してご相談いただけます。

こんな症状があったら早めに相談を

以下のような症状や状態が見られる場合は、できるだけ早めに専門家に相談することをおすすめします。

  • 後頭部が明らかに平らになっている、または左右で形が大きく違う
  • いつも同じ方向ばかり向いて寝ていて、向き癖が強い
  • 耳の位置や顔の左右差が目立ってきた
  • 帽子やヘルメットをかぶせたときにバランスが悪い
  • 寝返りやハイハイなどの発達が遅れている気がする
  • 家族や周囲から頭の形を指摘されて不安になった

これらに当てはまるからといって必ずしも深刻な問題があるわけではありませんが、早めに相談することで対処法の選択肢が広がり、ご家族の不安も軽減されます。

私自身の経験から伝えたいこと

周りからは「気にしすぎ」と言われることもありますが、やはり親としては気になってしまうものですよね。専門家に相談するだけでも不安が和らぐと思います。

「これくらいで相談していいのかな」と躊躇される方もいらっしゃるかもしれませんが、どんな小さな悩みでも構いません。お母さんが安心して子育てできることが、お子さんの健やかな成長にもつながります。一人で抱え込まずに、ぜひ私たちに頼ってください。同じ親として、そして専門家として、皆さんの不安に寄り添いながらサポートさせていただきます。

赤ちゃんの頭の形は、早めに対処すればするほど改善までの期間も短くなります。「放っておいても大丈夫かな」と迷っているなら、まずは一度ご相談ください。お子さんの将来の健康と笑顔のために、今できることを一緒に考えていきましょう。いつでもお気軽にお声がけくださいね。


院長:高木

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