
院長:高木お気軽にご相談ください!
湘南カイロ鎌倉整体院院長の高木光洋です。腰のヘルニアと診断されて、「安静と薬」以外に自分でできることはないかと探していませんか。実は、自宅にあるタオル一本で手軽にできるストレッチが、腰の状態を整えるのに役立つことがあります。
当院にいらっしゃる方の中にも、椎間板ヘルニアの症状が落ち着いてきた段階で「自宅でも続けられるケアを知りたい」とおっしゃる方がとても多いです。今回はタオルを使ったストレッチに焦点を当てて、やり方の前に「なぜ効果があるのか」から丁寧に解説していきます。


やり方だけを知って実践するより、なぜその動きが腰に良いのかを理解してから行う方が、継続しやすく効果も実感しやすくなります
「悪化しないか不安」という方も多いと思いますので、注意点もしっかりお伝えしていきますね。
ヘルニアと聞くと「とにかく安静が一番」と思いがちですが、長期間の安静はむしろ回復を遅らせることがあります。適切な動きを取り入れることで血流が改善し、椎間板や周辺組織の回復が促されることが知られています。ただし、何でもやれば良いわけではなく、状態に合った動きを選ぶことが重要です。
腰のヘルニアで症状が長引く背景には、椎間板への直接的な問題だけでなく、周囲の筋肉の過緊張が神経をさらに圧迫し続けているという悪循環があります。特に太もも裏のハムストリングスや股関節周辺の筋肉が硬くなると、骨盤が後傾して腰椎への負荷が増大します。この緊張を緩めることが、症状の改善につながる重要なアプローチです。
では、なぜストレッチにタオルを使うのかというと、理由はシンプルです。腰が痛い状態では体を前に倒して手で足を掴もうとすること自体が腰への負荷になります。タオルを足の裏に引っかけることで、腰を丸めることなく仰向けのまま足を上げ、ハムストリングスや股関節を安全に伸ばすことができます。
タオルは腰に余計な負担をかけずに、必要な筋肉だけを効果的に伸ばすための「距離を埋める道具」として使用します。特別な器具を買わなくてもバスタオル一本あれば今日から始められるのも、続けやすい大きなポイントです。
ここからは具体的なやり方をお伝えします。いずれも仰向けで行える動きですので、腰への負担を最小限に抑えながら実践していただけます。痛みが強い急性期には無理に行わず、症状が少し落ち着いてきた段階から取り入れるようにしてください。
仰向けに寝た状態で、バスタオルを折りたたんで片足の足裏の土踏まずあたりに引っかけます。両端をしっかり持ちながら、膝をできるだけ伸ばした状態で足をゆっくり天井方向に持ち上げていきます。太もも裏に軽く張りを感じる角度で止め、そのまま20〜30秒キープします。
この時、腰が床から浮かないよう意識することが大切です。腰が浮いてしまうと椎間板への圧力が高まり、ヘルニアの症状を悪化させる可能性があります。足を上げる角度よりも「腰が床についている状態を保てているか」を優先することが、このストレッチを安全に行うための最重要ポイントです。左右それぞれ2〜3回を目安に行い、終わったら反対側も同様に行います。
仰向けに寝た状態で、片膝を胸に引き寄せます。タオルを膝の裏側に回して両端を持ち、膝を胸方向にゆっくり引き付けます。お尻や股関節の後ろ側に伸びを感じたら、そのまま20〜30秒キープしてゆっくり戻します。この動きはお尻の深層にある梨状筋を緩めることに効果的です。
梨状筋は坐骨神経のすぐそばを通っている筋肉で、この筋肉が硬くなると坐骨神経を圧迫して足のしびれや痛みを悪化させることがあります。ヘルニアによる症状と梨状筋の緊張が重なっているケースは非常に多く、股関節まわりを緩めることで足のしびれが和らぐことも少なくありません。
タオルはストレッチだけでなく、腰枕としても活用できます。バスタオルを折りたたんで、仰向けに寝た時の腰のくびれ部分に当てます。腰椎の自然なカーブ(前弯)をサポートすることで、寝ている間の椎間板への圧力を分散させる効果が期待できます。
硬さの目安は「腰の下に入れた時に自然に呼吸できる程度」です。厚すぎると腰が反りすぎてしまい、逆に痛みが増すことがあります。タオルの巻き具合を少しずつ変えながら、自分の腰にちょうど良い高さを探してみてください。
ストレッチは正しく行えば回復を助けてくれますが、状態や方法を間違えると症状を悪化させるリスクもあります。やる前に必ずこの点を確認してから実践してください。
腰の痛みが非常に強く、立ち上がることも困難な急性期には、ストレッチは行わないでください。急性期は炎症が強い状態であり、無理な動きが炎症を悪化させることがあります。この時期は安静を優先し、痛みが少し落ち着いてから徐々に動きを加えていくのが安全な順番です。
足に力が入らない、歩くことが困難になってきた、排尿・排便のコントロールが難しくなってきた、こういった症状が出ている場合は神経障害が重篤な可能性があります。ストレッチを試す前に、速やかに整形外科を受診してください。
ストレッチ中に腰や足の痛みが強くなる、しびれが増す、といった変化があればすぐに中止してください。「多少痛くても続けた方が良い」という考え方はヘルニアには当てはまりません。心地よい張りを感じる範囲でのみ行うことが基本です。
タオルストレッチは自宅でできる優れたセルフケアですが、それだけで根本的な改善が完結するわけではありません。なぜなら、ストレッチは筋肉の緊張を緩めることに効果がありますが、骨盤や腰椎のバランスの崩れ自体を整えることは難しいからです。
当院では、ストレッチでは届かない骨盤・腰椎のアライメント(位置関係)を整えるアプローチをカイロプラクティックの手技で行いながら、自宅でのセルフケアとの相乗効果を大切にしています。体のバランスが整った状態でストレッチを行うことで、効果の出方がまったく変わってきます。施術とセルフケアを組み合わせることが、再発を防ぐための最も効果的な道筋です。
「自分でできることはやっているけれど、なかなか改善しない」という方ほど、一度体全体のバランスを確認してみていただきたいと思っています。一人で抱え込まず、気になることがあればいつでもご相談ください。タオルストレッチの正しいやり方も、当院では実際に動きながら一緒に確認することができます。

