
院長:高木お気軽にご相談ください!


お子さんが部活の後に膝の下を痛がり始め、「本格的に痛くなる前に何とかしてあげたい」と思っている保護者の方はいませんか。オスグッドは、正しい知識を持って早めに向き合うことで、進行を防げる可能性が高い症状です。
「ストレッチをするように」と言われたものの、具体的なやり方に不安を感じている方に向けて、今日は予防に役立つ方法を丁寧にお伝えしていきます。


膝の違和感を覚えた初期段階でどう動くかによって、その後の経過が大きく変わります
「ストレッチをすれば予防になる」とはよく聞くものの、その理由まで理解している方は意外と少ないです。ここでは、なぜ太もも前側の柔軟性がオスグッドと深く関係しているのかを説明していきます。
オスグッドは、膝のお皿の下にある脛骨粗面という骨の部分に、大腿四頭筋というふとももの前側の筋肉が繰り返し引っ張ることで炎症が起きる症状です。成長期はこの筋肉の伸びが骨の成長スピードに追いつかず、硬くなりやすい状態にあります。つまり、太もも前側の柔軟性を保つことが、脛骨粗面への負担を減らす一番の近道なのです
硬くなった筋肉をそのままにして練習を続けると、骨への牽引力がどんどん強くなり、炎症が悪化しやすくなります。逆に言えば、この筋肉をこまめに伸ばしておくことで、負担を軽減できる可能性が高まるということです。
ここからは、実際にご自宅でできる具体的なストレッチをご紹介します。どれも特別な道具は必要なく、毎日の習慣として取り入れやすいものです。
立った状態で片方の足首を持ち、かかとをお尻に近づけるようにゆっくり引き寄せます。太ももの前側が伸びているのを感じながら、20秒ほどキープしましょう。反動をつけず、じんわりと伸ばすことが大切です。
床に座って片足を伸ばし、もう片方の足を曲げた状態でつま先に向かって上体を倒していきます。太もも裏側の柔軟性も、膝全体のバランスを整えるうえで見逃せません。
片足を大きく前に踏み出し、後ろ足の付け根を伸ばすように腰を落としていきます。股関節周りの柔軟性が高まると、膝にかかる負担そのものが分散されやすくなります。
| ストレッチ部位 | タイミング | 目安時間 |
|---|---|---|
| 大腿四頭筋 | 運動前後・入浴後 | 20秒×2〜3回 |
| ハムストリングス | 運動後・就寝前 | 20秒×2〜3回 |
| 腸腰筋 | 運動前・朝の習慣 | 15秒×2回 |
ただやみくもにストレッチをすればいいというわけではありません。やり方やタイミングを間違えると、かえって負担をかけてしまうこともあるため注意が必要です。
痛みが強く出ているときに無理に伸ばそうとすると、炎症を悪化させてしまう危険があります。痛みが強い日は無理をせず、痛みのない範囲で優しく伸ばす程度にとどめることが大切です。また、反動をつけて勢いよく伸ばすのも避けましょう。呼吸を止めずに、ゆっくりと伸ばしていくのが基本です。
一度や二度ストレッチをしただけでは、柔軟性はなかなか変わりません。毎日少しずつでも続けることが、予防にも再発防止にも直結します。特に成長期は骨がぐんぐん伸びていく時期ですので、その変化に筋肉が対応できるよう、日々のケアを習慣にしていくことが望ましいです。
正しいストレッチを続けていても、なかなか痛みが改善しない、あるいはすでに膝下が出っ張ってきているという場合には、ストレッチだけでは対応しきれない状態にある可能性があります。
その場合、股関節や足首の使い方の癖、姿勢のバランスなど、体全体を見ながら根本の原因を探る必要があります。膝だけを見ていても、なぜその子の脛骨粗面に負担が集中しているのかは分からないことが多いのです。
以下のような状態が見られる場合は、自己流のケアを続けるだけでなく、早めに専門家へ相談することをおすすめします。
正しいストレッチを習慣にすることは、オスグッドの予防にも再発防止にも間違いなく役立ちます。ただし、それだけで解決しないケースがあることも知っておいていただきたいと思います。当院では、膝の状態だけでなく、体全体のバランスを見ながら根本の原因に向き合う施術を行っています。一人で悩まず、気になることがあればいつでもご相談ください。

