
院長:高木お気軽にご相談ください!
こんにちは。電話や会議の途中で、急に咳が出て止まらなくなったことはありませんか。
風邪は治ったはずなのに、乾いた咳だけが何週間も残る。市販の咳止めを飲んでも変わらず、会話の途中でもむせてしまう。そんな毎日は、疲れますよね。
今回は咳喘息の症状と、風邪や気管支喘息との違い、受診の目安を整理してお伝えします。




咳が長引くと不安になりますよね
咳喘息は、咳だけが長く続くことが大きな特徴です。ゼーゼーという音や強い息苦しさは、ほとんどありません。ここでは、典型的な症状を三つに分けて、どんなときに出やすいかをお話しします。ご自身の咳と照らし合わせながら読んでください。
痰がほとんど出ない、コンコンという乾いた咳が長引きます。風邪の咳は1〜2週間ほどで落ち着くことが多いので、3週間を超える場合は別の原因を考えます。
風邪の後に咳だけが残るのも、よくある経過です。熱や鼻水が治ったのに咳だけ続くときは、気道の過敏さだけが残っている可能性があります。
布団に入ってから明け方にかけて、咳が強くなる傾向があります。咳き込んで目が覚め、横になるとよけいに出る、という声も多く聞かれます。
睡眠が足りないと、日中の集中力や気分にも影響します。夜だけ咳が出るという場合も、咳喘息の特徴のひとつです。
会話や笑った拍子、階段の上り下り、冷たい空気を吸ったときに、咳が止まらなくなることがあります。たばこの煙、強い香り、ほこりも引き金になります。
電話対応や接客など、声を出す仕事の方は、咳で話せなくなってつらい思いをすることもあります。運動のあとや食事中に咳き込む方もいます。
咳が続くと、風邪の長引きなのか、喘息なのか、迷いますよね。症状の出方には違いがあります。ただし、見た目だけで決めることはできません。あくまで目安として、三つを表で比べてみましょう。気になる項目に印をつけて、受診のときに伝えると役立ちます。
| 風邪 | 咳喘息 | 気管支喘息 | |
|---|---|---|---|
| 咳の続く期間 | 1〜2週間ほど | 3週間以上 | 繰り返し続く |
| 痰 | 出ることが多い | ほとんど出ない | 出ることもある |
| 発熱 | 出やすい | 通常は出ない | 通常は出ない |
| ゼーゼー音 | ない | ほとんどない | ある |
| 息苦しさ | 少ない | ほとんどない | ある |
| 悪化しやすい時間 | 日中も出る | 夜から明け方 | 夜から明け方 |
熱がある場合は、咳喘息ではなく、別の感染症が重なっている可能性があります。咳喘息は、気管支喘息に進むことがあるともいわれます。
咳が長引くときは、咳喘息のほかにも、鼻水がのどに落ちる後鼻漏や、胃酸が上がる逆流性食道炎など、さまざまな原因が考えられます。まれに重い病気が隠れていることもあるため、次の目安を参考に、早めに受診してください。
受診先は、呼吸器内科が目安です。迷うときは、まず内科で相談してください。咳が3週間以上続くときは、風邪の長引きと決めつけず、呼吸器内科で原因を調べてもらうことが大切です。
咳喘息は、治療を始めずに放っておくと、咳が長引いたり、気管支喘息に進んだりすることがあるといわれます。早めに診断を受けることが、先の負担を減らします。
息苦しさが強い、血の混じった痰が出る、高い熱が続く、胸が痛む、体重が減ってきたときは、早めに受診してください。
咳が続く間は、咳そのものが体の負担になります。のどと体をいたわる動きを知っておくと、少し楽に過ごせます。ここでは、咳が出たその場でできる工夫を、場面ごとにお伝えします。すでに治療中の方は、薬を自己判断でやめないでください。
咳が出始めたら、まず座って、体の力をゆるめましょう。常温の水や白湯を、少しずつ口に含むと、のどの刺激がやわらぎます。
咳を無理に我慢すると、かえって苦しくなります。ゆっくり息を吐くことを意識して、落ち着くのを待ってください。
電話や会議の前に水分をとっておくと、咳き込みにくくなる人もいます。話す速さをゆっくりにして、一度に長く話さないよう工夫しましょう。
咳が出そうなときのために、のどを潤す飲み物を手元に置いておくと安心です。声を出す仕事の方は、休憩のたびに少しずつ水分をとりましょう。
咳が何週間も続くと、胸やお腹、脇腹の筋肉が使いすぎで痛むことがあります。咳による筋肉の疲れと、別の病気による痛みは、見分けにくい場合もあります。
咳のたびに、お腹や脇腹の筋肉は強く縮みます。これが続くと、咳をするたびにズキッと痛むことがあります。
痛む部分を強く押したり、無理に伸ばしたりするのは避けましょう。体を冷やさず、楽な姿勢で休んでください。
胸の痛みが強いとき、息を吸うと痛むときは、筋肉の疲れと決めつけず、早めに受診してください。
咳による体の疲れが気になる方は、診断を受けたうえで、体の使い方を相談してください。
咳喘息は、乾いた咳が3週間以上続き、夜から明け方に強くなるのが特徴です。風邪や気管支喘息とは違いがありますが、自己判断では決められません。咳が続くときは、まず呼吸器内科で調べてもらいましょう。咳が落ち着いても、油断せずに。
受診までは、咳が出たときの工夫で、のどと体をいたわってください。咳による体の疲れが気になるときは、一人で悩まず、いつでもご相談ください。

