
院長:高木お気軽にご相談ください!
足首をひねったあと、歩くことはできるけれど、一歩踏み出すたびに痛みが走る。そんな時、「歩けるなら軽い捻挫なのかな」「病院に行くほどではないのかな」と迷う方も多いと思います。
捻挫では、関節を支える靭帯などが傷ついていても、歩けることがあります。ただし、歩ける程度の骨折もあるため、痛む場所や腫れ、足を着いた時の状態を確認することが大切です。
今回は、捻挫で歩けるのに痛みが出る理由、病院へ行く目安、受診までの対処法、仕事や日常生活での注意点についてお伝えします。




歩けるかどうかだけでなく、どこが痛むのか、普段どおりに歩けるのかが大切な確認ポイントです
足首をひねると、関節を支える靭帯や周囲の組織に負担がかかり、炎症や損傷が起こることがあります。靭帯は骨と骨をつなぎ、関節が動きすぎないように支えている組織です。
足首を動かさずに座っている時はあまり痛まなくても、立ち上がったり歩いたりすると、傷ついた部分に体重や動きによる負担がかかります。そのため、歩くことはできても、一歩踏み出すたびに痛みが出ることがあります。
また、ひねった直後は腫れが目立たず、数時間後や翌日になって腫れや内出血が現れる場合もあります。靭帯の損傷だけでなく、骨折などが隠れていることもあるため、見た目や歩ける程度だけではケガの大きさは分かりません。
特に、足を着くと鋭く痛む、足首がぐらつく、足をかばわないと歩けない場合は、早めに状態を確認しておきたいところです。
捻挫したあとに病院へ行くか迷った時は、痛む場所と歩き方を確認してみてください。特に骨の周辺に強い痛みがある場合は、骨折の確認が必要になることがあります。
内くるぶし・外くるぶしの先端や後ろ側、足の外側にある小指側の骨の出っ張り、足の甲の内側など、限られた骨の部分を押すと強く痛む場合は注意が必要です。
医療機関では、こうした骨の圧痛や、ケガをした直後から4歩程度歩けたかどうかなどを参考に、レントゲン検査の必要性を判断することがあります。
これは医療者が診察で確認する基準であり、自分で骨を強く押したり、痛みを我慢して歩いて確かめたりする必要はありません。骨の周辺に強い痛みがある場合は、整形外科を受診してください。
歩くたびに足を引きずる、体重をかけると強く痛む、時間とともに腫れや内出血が広がっている場合も、早めに整形外科で状態を確認することをおすすめします。
また、足首が明らかに変形している、足先が白や青紫色になって冷たい、強いしびれや感覚の異常がある、傷口から骨が見えるといった場合は、救急医療機関での対応が必要です。
そのほか、急に強い痛みが出た場合や、数日たっても痛みが軽くならない場合にも相談しておきましょう。
足首をひねった直後は、痛みを我慢して動かすよりも、まず傷ついた部分への負担を減らすことが大切です。受診までの間は、次のような対応を心がけてください。
運動や長時間の歩行はいったん中止し、座るなどして足首を休ませます。歩くと強く痛む場合は、無理に体重をかけないようにしてください。
痛みや腫れが気になる場合は、氷や保冷剤をタオルで包み、15分程度を目安に冷やす方法があります。冷却は痛みを和らげるためのもので、長く冷やすほど早く治るわけではありません。肌に直接当てず、感覚が鈍くなったり痛みが増したりする場合は中止しましょう。
横になる時は、クッションなどに足を載せ、無理のない範囲で心臓より高くすると、腫れを抑える助けになります。
包帯やサポーターで足首を支える場合は、締めつけすぎないことも大切です。足先がしびれる、冷たくなる、色が変わるといった場合はすぐに緩め、状態が戻らなければ医療機関へ相談してください。
ケガをした直後は、痛む部分を強くもんだり、足首を大きく回したり、無理に伸ばしたりすることは避けましょう。腫れや熱感が強い間は、長風呂などで積極的に温めることも控えてください。
湿布や痛み止めで痛みが軽くなっても、損傷した組織が回復したとは限りません。楽になったからといって、急に歩く量を増やさないようにしましょう。
仕事や家事があると、足首を休ませたくても動かなければならない場面がありますよね。ただ、歩ける状態でも、ケガの程度によっては体重をかける量を減らしたり、固定や補助具が必要になったりすることがあります。
特に受傷直後で骨折などの確認が済んでいない場合は、痛みを我慢して歩き続けないことが大切です。長距離の通勤や立ち仕事、階段の上り下りなどはできるだけ減らし、必要に応じて職場や家族に協力をお願いしましょう。
サポーターは足首を支える助けになりますが、装着すれば自由に歩いてよいというわけではありません。移動後に痛みや腫れが増える場合は、負担が大きくなっている可能性があります。
一方で、捻挫の回復過程では、長期間まったく動かさないよりも、状態に合わせて少しずつ歩行や運動を再開していくことが大切です。骨折の有無や靭帯損傷の程度を確認したうえで、医療者の指示に沿って進めていきましょう。
捻挫の回復までにかかる時間は、靭帯などの損傷の程度によって変わります。軽い捻挫では数週間で日常生活の動きが楽になってくることがありますが、損傷が大きい場合は回復に数か月かかることもあります。
歩けるようになっても、階段や方向転換で痛む、足首がぐらつくといった症状が残る場合があります。痛みが長引く、何度も同じ足首をひねる、運動を再開すると痛むといった場合は、靭帯や軟骨などの状態も含めて再評価を受けることが大切です。
その後の回復には、足首の動く範囲や筋力、バランス能力を少しずつ取り戻していくことも関わります。必要な運動や開始時期はケガの程度によって異なるため、状態に合わせて進めましょう。
捻挫で歩けるけれど痛みがある場合は、靭帯などの組織が傷ついていることがあります。特に、骨の周辺に強い痛みがある、腫れが増えている、足をかばわないと歩けない場合は、早めに整形外科で状態を確認しておきましょう。
ケガをした直後は足首への負担を減らし、無理に歩いたり動かしたりしないことが大切です。その後は損傷の程度に合わせて、日常生活の動作や運動を段階的に戻していきます。
当院では、医療機関でケガの状態を確認したあとも残る体の使いにくさや、繰り返し足首をひねってしまう方の姿勢・動作などについて相談をお受けしています。日常生活での体の負担が気になる方は、お気軽にご相談ください。


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