
院長:高木お気軽にご相談ください!
授乳のたびに、なぜかいつも同じ側だけ嫌がって泣く。もう片方はすんなり飲んでくれるのに、なぜだろうと悩んでいませんか。赤ちゃんが片方のおっぱいを飲まない背景には、実はママ側ではなく赤ちゃんの体の使い方に原因があることが少なくありません。特に向き癖や首の筋肉の緊張が関係していることが多く、そこに気づかないまま過ごしてしまうと、乳房トラブルや頭の形への影響につながることもあります。


この記事では、授乳の左右差が起きる理由から、ご家庭でできる工夫、体のバランスを整えることでどう変わっていくのかまで、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。
「私のおっぱいの形が悪いのかな」「抱き方が下手なのかな」と、どうしても自分のせいにしてしまいがちですが、原因はそれだけではありません。赤ちゃんの体の側に、飲みにくい理由がある場合がとても多いのです。
赤ちゃんの首の筋肉は、胎内での姿勢や出産時の負荷の影響を受けることがあります。特定の方向には向きやすいのに、反対側には向きにくいという左右差が生じると、自然と向きやすい側ばかりで授乳することになってしまいます。
「いつも右向きで寝ている」「縦抱きにすると決まって左に傾く」こういった小さなサインが、授乳の偏りとつながっていることがよくあります。赤ちゃんが嫌がる側というのは、首を反対に向けなければならない側であることが多く、それ自体が体の緊張を表しているとも言えます。
利き手の関係で無意識に片方ばかり抱いてしまったり、授乳クッションの高さが合っていなかったりすることも影響します。また左右で母乳の出方に差がある場合、赤ちゃんは本能的に飲みやすい方を好んで選びます。これは赤ちゃんが悪いわけでも、ママのおっぱいに問題があるわけでもなく、ごく自然な反応です。
原因が赤ちゃん側にあるのかママ側にあるのかによって、見直すポイントが変わってきます。どちらか一方だけを直そうとするよりも、両方から少しずつ整えていく視点が大切です。
片側だけで授乳が続くと、飲ませていない側の乳房に母乳が溜まりやすくなり、張りや痛み、乳腺炎のリスクが高まることがあります。また、授乳のたびに毎回同じ向きで寝かせることで、頭の同じ部分にばかり圧がかかり、後頭部の形が変わってしまうことにもつながりかねません。
赤ちゃんの頭の骨はとても柔らかく、生後3〜7ヶ月頃にかけて急激に成長します。この時期は頭の形が最も変わりやすい時期でもあり、授乳の偏りや向き癖がそのままになっていると、気づいた時には形の変化が進んでしまっているということもあります。
向き癖が続くと、寝返りやハイハイなど次の発達のステップでも体の使い方に偏りが出やすくなります。片方の筋肉ばかりを使い続けることで、成長とともに姿勢のクセや運動のアンバランスさにつながっていくこともあります。
授乳の偏りは乳房トラブルや頭の形、さらには発達にまで関係することがあるので、「そのうち慣れるかな」と様子を見続けることよりも、早めに原因を把握して対処していくほうが赤ちゃんにとってもママにとっても安心です。
特別な道具や難しい知識がなくても、日常の小さな工夫が授乳の偏りや向き癖の改善に役立ちます。毎日続けることで、少しずつ赤ちゃんの体の使い方が変わっていきます。
赤ちゃんが嫌がる側から先に授乳を始めてみましょう。空腹の時間帯は多少飲みにくくても頑張って吸ってくれることが多く、慣れてくると次第に嫌がらなくなるケースもあります。また、毎回どちらから飲ませたかをメモしておくだけでも、授乳記録が管理しやすくなります。
フットボール抱きや縦抱きなど、いつもと違う抱き方を試してみるのもおすすめです。抱き方が変わると赤ちゃんの首の向きも変わるため、普段は嫌がる側でも比較的スムーズに飲んでくれることがあります。授乳クッションを使う場合は、赤ちゃんの口がおっぱいと同じ高さになるよう高さを調整することも大切なポイントです。
赤ちゃんはいつも刺激のある方向に顔を向けようとします。テレビの位置、窓からの光、声のする方向など、毎回同じ側にあると自然とそちらばかり向くようになります。授乳する場所や座る向きを時々変えるだけでも、赤ちゃんが左右に首を動かすきっかけになります。
日中の活動時間が増えてきたら、必ず大人がそばについた状態でうつ伏せ遊びを取り入れてみてください。後頭部への圧が減るだけでなく、首や背中の筋肉をバランスよく使う練習になります。最初は1〜2分の短い時間から始めて、少しずつ慣らしていくのがコツです。
日常の工夫と並行して、赤ちゃんの体そのものを整えていくことも大切です。向き癖の背景には、首の筋肉の緊張や背骨のバランスの崩れが関係していることがあり、それを丁寧にほぐしていくことで、赤ちゃんが自然と両方向を向けるようになっていきます。
当院のベビー整体では、赤ちゃんの首の動き、背骨のバランス、骨盤の左右差、手足の緊張など、体全体を観察しながら優しく整えていきます。5gタッチと呼ばれる非常に軽い刺激で行う手技なので、赤ちゃんが眠ったままでも施術を続けられるほどです。強く押したり、骨を鳴らしたりすることは一切ありません。
体のバランスが整ってくると、赤ちゃんは自然と両方向を向きやすくなります。結果として授乳時の偏りが少なくなり、飲まれていなかった側の母乳トラブルも起こりにくくなっていきます。また頭への圧も分散されていくため、頭の形の変化にも良い影響が出やすくなります。
当院では施術の時間と同じくらい、ママやパパへのホームケアのお伝えを大切にしています。実際に抱っこや授乳の姿勢を一緒に確認しながら、「この子にはこの角度が楽そうだね」と確かめていく時間です。言葉だけの説明より、実際の動きで体験していただく方がずっと伝わりやすいと感じています。
ご家庭でできることと施術を組み合わせていくことで、より早く体のバランスが整いやすくなります。
「まだ様子を見た方がいいかな」「こんなことで行ってもいいのかな」と迷っているうちに、気づけば数ヶ月が経っていた、というお話はとてもよく聞きます。赤ちゃんの頭の骨が変化しやすい時期は限られていて、生後7ヶ月頃を過ぎると骨の成長がぐっと落ち着いてきます。できれば気になり始めた段階で早めに動き出すことが、お子さんにとっても安心です。
当院では首がすわる前の月齢から対応しています。また、授乳の偏りだけでなく、頭の形、向き癖、反り返り、睡眠の浅さなど、複数の気になることをまとめてご相談いただくことも可能です。
いつも同じ方向ばかり向いている、片方の授乳だけ毎回嫌がる、抱っこの仕方によっては体を大きく反らせる、頭の後ろを触ると左右で形が違う気がする、こういった小さなサインが重なっているときは、一度専門家に確認してもらうことをおすすめします。診てもらった結果、「問題ありませんよ」という言葉をもらえるだけでも、ぐっと気持ちが楽になることがあります。
自分を責めなくて大丈夫です。授乳がうまくいかない時期は、多くのママが通る道です。一人で抱え込まずに、気になったタイミングでいつでもご相談ください。赤ちゃんの体を整えながら、ママの心も少し楽になれる場所として当院を使っていただけたらうれしいです。

