
院長:高木お気軽にご相談ください!


学校の健康診断で「背骨が少し曲がっているようです」と言われて、不安な気持ちでこのページに辿り着いた方はいませんか。側弯症は、見た目の変化として現れることが多い症状で、早めに気づけるかどうかで今後の向き合い方が変わってきます。
「うちの子の肩の高さ、少し違う気がする」そんな小さな違和感を抱えている保護者の方に向けて、今日は具体的な症状の見方をお伝えしていきます。




保護者の方が最初に気づく小さな左右差、その気づきがとても大切なサインになることを、多くの成長期の子どもたちを診てきて実感しています
「側弯症」と聞くと背骨がグニャリと曲がっているイメージを持つ方もいますが、実際の初期症状はもっと分かりにくい、日常的な左右差として現れることが多いです。ここでは、見逃されやすい具体的なサインを整理していきます。
まず注目したいのが肩の高さです。真っ直ぐ立った状態で、片方の肩がもう片方より下がっているように見えることがあります。同じように、腰のくびれの位置やウエストラインの左右差、片方の肩甲骨が浮き上がって見えることも典型的な特徴です。
中でも見つけやすいのが、前屈をしたときの背中の盛り上がりです。腕を自然に垂らした状態でゆっくり前かがみになってもらい、背中を後ろから見ると、片側の肋骨だけが持ち上がって見えることがあります。これは背骨がねじれながら曲がることで肋骨が押し出されるために起こる現象です。
側弯症は成長期の子どもに多いとされていますが、実は年齢によって症状の現れ方に違いがあります。ご自身やお子さんの年齢に合わせて、どんな変化に注意すべきかを見ていきましょう。
成長期にみられる側弯症は、痛みを伴わないことが多いのが特徴です。そのため本人が違和感を訴えることは少なく、周りの大人が服の着こなしのバランスやシルエットの変化から気づくケースが目立ちます。身長がぐんぐん伸びる時期は、湾曲も進みやすいため、この時期の変化には特に注意が必要です。
大人になってからの側弯症では、慢性的な背中や腰の痛み、こりを感じることが増えてきます。姿勢の不均衡が長年続くことで、体の使い方に癖がつき、特定の部位に負担が集中しやすくなるためです。
軽度の段階では見た目の左右差だけで済むことが多いですが、湾曲が進むと体への影響も広がっていきます。ここでは進行度に応じた変化を整理します。
| 段階 | 主な症状 |
|---|---|
| 軽度 | 肩や腰の高さの左右差、軽い姿勢の乱れ |
| 中等度 | 背中の盛り上がり、慢性的な疲れやこり |
| 重度 | 呼吸のしづらさ、胸の圧迫感、疲労感の増加 |
湾曲が大きくなると胸郭のスペースが狭くなり、肺や心臓の働きに影響が及ぶこともあるとされています。だからこそ、まだ軽い段階での気づきがとても重要になってくるのです。
側弯症と言われると、「成長すれば自然に治るのでは」と考える方も少なくありません。しかし、この考え方には注意が必要だと私は感じています。
たしかに、原因がはっきりしない特発性側弯症は珍しいものではなく、多くは経過観察で対応できる範囲です。ですが、湾曲が進行している時期にそのまま様子を見続けると、体のバランスの崩れがどんどん固定化してしまう可能性があります。肩や腰の左右差、背中の盛り上がりといった症状が見られる場合は、放置せずに専門家の視点で状態を確認することをおすすめします。
病院に行く前に、まずはご自宅で確認できるポイントをまとめました。気になる症状がある場合の目安にしてみてください。
これらの症状がひとつでも当てはまる場合は、自己判断で放置せず、早めに体の状態を確認してもらうことが安心につながります。
側弯症の症状は、痛みがないからこそ見過ごされやすく、気づいた時には湾曲が進んでいることもあります。だからこそ、肩や腰の小さな左右差に気づいた今の段階で、体全体のバランスを見てもらうことが何より大切だと私は考えています。当院では、姿勢や骨格の状態を丁寧に確認しながら、それぞれの体に合わせたケアを行っています。一人で悩まず、気になることがあればいつでもご相談ください。

