
院長:高木お気軽にご相談ください!
夕方になると、足の裏が重くてたまらない日はありませんか。
ふと足跡を見たら、土踏まずがほとんど残っていなかった。そんな小さな気づきから、不安になる方は少なくありません。
今回は扁平足の原因を、生まれつきの場合と大人になってからの場合に分けて、やさしくお話しします。




足の形は、使い方で変わります 原因を知ることが第一歩です
扁平足は、足裏のアーチ、いわゆる土踏まずが低くなり、足の裏がべったり地面につく状態をいいます。アーチは、歩くときの衝撃をやわらげるクッションの役目をしています。ここでは、アーチの役割と、足の疲れやすさとの関係を整理しましょう。
足のアーチは、骨と靭帯、そして足裏や足首まわりの筋肉で支えられています。ちょうど橋のように、体重を分散させる大切な構造です。
この支えが弱ると、衝撃を足裏全体で受けることになり、疲れやすさや痛みにつながります。
夕方に足裏やふくらはぎがだるい、足首の内側が重い、つま先立ちがしづらい、靴の内側だけがすり減る。こうした変化は、アーチが下がっているサインのひとつです。
濡れた足で床に立ち、足跡を見ると、土踏まずの状態をおおまかに確認できます。
扁平足は、生まれつきの場合と、大人になってから進む場合があります。若い頃は気にならなかったのに、最近になって足が疲れるという方は、後から崩れてきたケースが多いです。ここからは、大人の足にかかる負担の正体を、順に見ていきます。
大人の場合、まず挙げられるのが足裏や足首まわりの筋力低下です。デスクワークや車移動が中心で、足の指をあまり使わない生活が続くと、アーチを支える力は少しずつ落ちていきます。
とくに、内くるぶしの下を通る後脛骨筋という筋肉と、その腱は、アーチを引き上げる大切な役目を担っています。
体重が増えると、足にかかる負担も増えます。1日中立ちっぱなしの仕事や、長時間の歩行も、足のアーチには大きなストレスです。
女性の出産のあとは、靭帯がゆるみやすくなっている時期でもあります。そこに加齢で腱や靭帯が硬く弱くなると、アーチは下がりやすくなります。
サイズが大きすぎる靴や、底が薄くて足をしっかり支えない靴は、歩くたびに足の中で余計な動きを生みます。
かかとがすり減って傾いたままの靴を履き続けると、足首が内側に倒れやすくなります。靴の状態を見直すことは、今確認できる事の一つです。
お子さんの足を見て、土踏まずがないと心配になる親御さんも多いと思います。幼い頃は骨格が成長途中で、足裏に脂肪も多いため、アーチが目立たないのは自然なことです。見守ってよいケースと、確認したいポイントをお伝えします。
子供の足は、靭帯がやわらかく、成長しながらアーチが少しずつ形づくられます。そのため、痛みがなければ、様子を見ることがほとんどです。
外遊びや裸足で走る時間を増やすと、足の筋肉を使う機会が増えます。
お子さんが、足の痛みを訴える、すぐ疲れて歩きたがらない、よく転ぶ、靴の内側だけが極端にすり減る。こうしたときは、一度専門家に診てもらうと安心です。
成長期の足は変化が大きいので、気になる点を記録しておくと、相談のときに役立ちます。
足のアーチは、日々の使い方で変わっていきます。大がかりな道具がなくても、毎日の積み重ねで足を支える力を育てることができます。ここでは、自宅で続けやすい運動と、靴を選ぶときのポイントを紹介します。痛みが強い日は、無理せず休んでください。
椅子に座って、床に敷いたタオルの上に足を置きます。足の指でタオルをたぐり寄せるように、握っては離す動きを繰り返しましょう。
1日に数回、片足10回ほどから始めてみてください。足の指や土踏まずまわりの筋肉を使うことで、立ったときや歩いたときに足裏へかかる負担を分散しやすくなります。
靴は、毎日足を支える道具です。次の四つを、お店で試し履きするときに確認してみてください。
市販のインソールも一つの選択肢ですが、合わないと逆に痛みが出ることもあります。痛みが続くときは、自己判断で使い続けないでください。
施術で足の痛みや違和感を抱える方をみていると、足だけでなく、膝や股関節、骨盤などの動きにも特徴がみられることがあります。
立つ、歩くといった動作では、足だけが単独で働いているわけではありません。膝や股関節、骨盤などが連動して体を支えています。
そのため当院では、痛む場所だけに注目するのではなく、立ち方や歩き方、関節の動きなども確認しながら、足に負担が集中していないか体全体をみていきます。
アーチが下がると、足首が内側に倒れ、膝が内に入りやすくなります。その結果、膝や股関節、腰に余計な負担がかかることがあります。
足の疲れだけでなく、膝や腰の不調も気になる方は、足元から体全体を見直す必要があるかもしれません。
足の指や足首、骨盤、背骨はつながって動いています。ですから、足裏だけでなく、体の使い方や姿勢も一緒に見ていくことが大切です。
ただし、施術だけで足のアーチが元に戻るわけではありません。日々のケアと生活の見直しとあわせて、進めていきましょう。
扁平足は、生まれつきの場合もあれば、筋力低下や体重、立ち仕事、靴、加齢などが重なって進む場合もあります。原因を知って、足の使い方や靴を見直すことが、対策の第一歩です。痛みが強いときは、迷わず受診してください。
足の疲れや膝や腰の不調を一人で抱え込まず、いつでもご相談ください。一緒に、歩くのが楽になる毎日を目指しましょう。

