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赤ちゃんが寝返りで移動する理由と次のステップへの促し方

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「おもちゃを取りたいのか、コロコロ転がって移動している……かわいいけど、これって普通なの?」と気になっているお母さん、いるのではないでしょうか。

寝返りができるようになってから何週間も経つのに、ずりばいに進まず寝返りをくり返して部屋を移動している。育児アプリの「今月の発達目安」には「ずりばい」と書いてあるのに、うちの子はまだ寝返りのまま——そんな状況に少し焦りを感じ始めていませんか。

まず安心してください。寝返りをくり返して移動する行動は、ずりばいへ向かう発達の正常な一段階です。この時期の赤ちゃんは、寝返りを通じてずりばいに必要な体幹とバランス感覚を育てているところです。

今回は、寝返り移動がなぜ起きるのか・ずりばいへの移行はどのように進むのか・今日からできる関わり方まで、丁寧にお伝えします。

院長:高木

寝返り移動の時期をどう見守り、どう関わるかをお伝えできればと思います

目次

寝返りで移動するのはなぜ?発達の仕組みから理解しよう

「なぜずりばいではなく寝返りで移動するの?」という疑問は、赤ちゃんの発達の順序を知ると自然と解消されます。寝返り移動はずりばいに向かう途中の段階であり、体の使い方を学ぶ上でとても重要なプロセスです。難しく考えなくていいので、まずは発達の大きな流れを一緒に確認してみましょう。

赤ちゃんにとって「移動できる」は大きな進化

寝返りができるようになった赤ちゃんは、初めて「自分の意志で場所を移動できる」という経験をします。「あのおもちゃが欲しい」という気持ちが体を動かす力になり、その手段として最も使いやすい方法が寝返りです。

ずりばいにはまだ必要な体幹の力が育ちきっていないため、今の自分に使える最善の手段として寝返りを選んでいます。これは発達の問題ではなく、赤ちゃんが「今できる方法で工夫している」姿です。

寝返り移動からずりばいへの発達ステップ

赤ちゃんの移動動作の発達は、おおよそ次のような順序で進みます。

段階動きの内容おおよその月齢
寝返り(仰向け→うつ伏せ)生後4〜6ヶ月
寝返りをくり返して移動生後5〜7ヶ月
うつ伏せで腕立て・体を持ち上げる生後5〜7ヶ月
ずりばい(うつ伏せで前に移動)生後6〜9ヶ月
四つん這い・ハイハイへ生後8〜10ヶ月

寝返りで移動する行動は②の段階、ずりばいの直前に位置する自然な準備行動です。寝返りをくり返す中で体幹・腕の力・体の回転感覚が育まれ、それがずりばいへとつながる土台になっています。

「ずりばいをスキップしてしまうのでは」という心配について

「寝返りで移動できると、ずりばいを覚えなくなるのでは」という心配をする方も多いです。結論から言うと、移動できることとずりばいに進めることは別の話です。

寝返りで移動できる赤ちゃんでも、体幹と腕の力が整ってくれば自然にずりばいへ移行します。ずりばいは「腹ばいで腕と足を使って前に進む」高度な動作で、その準備が整うまでは寝返りが最善の移動手段として使われます。焦らず、体が育つタイミングを見守ることが大切です。

ずりばいへの移行が遅くなりやすい赤ちゃんの体の特徴

「うちの子はなぜなかなか進まないのだろう」と感じる場合、体の状態が影響していることがあります。発達の個人差は大きいですが、体の使い方のかたよりがずりばいへの移行を遅らせているケースもあります。

体幹の力がまだ育ちきっていない

ずりばいで前に進むには、おなかの筋肉・背中の筋肉を使って体を支えながら腕と足を動かす体幹の力が必要です。体幹が十分に育っていないと、うつ伏せの姿勢が苦手だったり、すぐに仰向けに戻ろうとしたりする様子が見られます。

うつ伏せで顔を上げて長時間いられるかどうかが、ずりばいに進める体幹の目安のひとつです。うつ伏せを嫌がる・すぐに疲れる様子がある場合は、体幹の発達をサポートする関わりが助けになります。

体の左右差・向き癖の影響

ずりばいで前に進むためには、右腕と左足・左腕と右足という対角線上の動きが交互に必要です。向き癖や体の左右差があると、この交互の動きが出にくく、前に進む代わりにその場でくるくる回ったり、一方向にしか進めなかったりすることがあります。

寝返りの方向がいつも同じ・寝返りで移動するときに弧を描いている場合は、体の左右差が影響している可能性があります。こういった場合は体のバランスを整えることがずりばいへの移行を後押しします。

腕の支持力が十分でない

ずりばいでは両腕で体を引きずるように前に進むため、腕の支持力がある程度必要です。うつ伏せで腕立ての姿勢が取れない・腕で体を持ち上げるとすぐに疲れてしまうという場合は、腕の支持力の発達を促す関わりが効果的です。

今日からできる!ずりばいへの移行を促す4つの関わり方

「見守るだけでなく何かしてあげたい」というお母さんへ。ずりばいへの移行を自然に後押しする関わり方があります。大切なのは、赤ちゃんが「自分で動きたい」という気持ちを引き出すことです。無理やり体を動かす必要はなく、やる気を育てる環境と適切な刺激を与えるイメージで取り組んでみてください。

うつ伏せ遊びの時間を増やす

ずりばいへの移行を最も効果的に後押しするのは、うつ伏せで過ごす時間を増やすことです。うつ伏せの姿勢で腕を使い体を支える時間が積み重なることで、ずりばいに必要な体幹と腕の力が育まれます。

机の上のように少し高さのある場所にタオルを巻いて赤ちゃんのおなかの下に入れてあげると、うつ伏せが楽になり続けやすくなります。嫌がらない範囲で、1日の中にうつ伏せの時間を少しずつ取り入れてみてください。

手の届く少し先においてあげる

赤ちゃんの手の届く少し先に好きなおもちゃを置いてみてください。「取りたい」という気持ちが体を前に動かす最大の原動力になります。うつ伏せの状態で前に進もうとする動きが少しでも出てきたら、ずりばいへの準備が整ってきているサインです。

足の裏にそっと手を当てて踏ん張りをサポートする

うつ伏せで前に進もうとしている赤ちゃんの足の裏に手のひらをそっと当てて、「ここを蹴ると前に進めるよ」という感覚をやさしく伝えてあげる方法があります。足で踏ん張る感覚が体に伝わることで、前に進む動きが引き出されやすくなります。

鏡の前でうつ伏せ遊びをする

全身が映る鏡の前でうつ伏せにしてあげると、自分の動く姿に興味を持って顔を上げ、手を伸ばそうとする動きが引き出されやすくなります。視覚的な刺激が「もっと動きたい」という意欲につながります。

当院で出来ること

日常の関わりを続けながらも「なかなか変化が感じられない」「向き癖や体の左右差が気になる」という場合は、体の状態を専門家に確認してもらうことをおすすめします。当院のベビー整体では、ずりばいへの移行が遅れている背景にある体のアンバランスを検査で確認し、移行を後押しするアプローチを行っています。

体幹・左右差・骨盤のバランスを検査で確認する

問診と姿勢・可動域の検査を通じて、体幹の使われ方・体の左右差・骨盤のバランスを丁寧に確認します。どこにアンバランスがあるかを特定してからアプローチするため、ケアの方向性が明確になります。

5gタッチで体の緊張と左右差をやさしく整える

施術はわずか5gという非常に軽いタッチが基本です。赤ちゃんに強い刺激を与えることなく、体の緊張・左右差・骨盤のアンバランスをやさしく解放していきます。生後1ヶ月健診を過ぎた頃から受けていただけます。施術後に体の力が自然に抜けて、うつ伏せでの姿勢が楽になるお子さんも多いです。

ホームケアと施術の両輪で変化を引き出す

院でのケアと並行して、ご家庭でのホームケアの方法もお伝えしています。うつ伏せ遊びのタイミング・足の裏サポートのやり方・おもちゃの置き方など、毎日無理なく続けられる内容を一緒に確認しながら進めていきます。

おわりに

「早くずりばいしてほしい」と思いながら、コロコロと転がって移動するお子さんを毎日見守っているお母さん、その気持ちはよくわかります。でも赤ちゃんは今、ずりばいに向けて体を一生懸命育てているところです。寝返りで移動する日々は、振り返ればあっという間に終わっていきます。

体の左右差や向き癖が気になるとき、「何かしてあげたい」と感じたとき、一人で抱え込まずにいつでもご相談ください。赤ちゃんの成長を、お母さんと一緒に見守りサポートしていきます。


院長:高木

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