
院長:高木お気軽にご相談ください!


授乳のたびにプープーとおならが続いて、「こんなに多くて大丈夫?」と心配になったことはありませんか。
特に生まれて間もない時期は、赤ちゃんのあらゆる反応が「これって正常?」と気になりますよね。ベビー整体にいらっしゃるお母さんからも、「おならがすごく多いけど病気じゃないか心配で」というご相談をよくいただきます。
今日は新生児のおならが多くなる理由と、お腹が張って苦しそうなときに今すぐ試せるケアの方法をお伝えします。


「こんなにおならが多くて大丈夫?」と心配するお気持ち、よくわかります。
新生児が頻繁におならをするのには、はっきりとした理由があります。「うちの子だけおかしいのかな」と思う必要はなく、多くの赤ちゃんに共通して見られる現象です。その背景にある仕組みを理解しておくと、「また出たね」と落ち着いて受け止められるようになります。まずは2つの主な理由を確認してみてください。
母乳やミルクを飲む際、赤ちゃんは必ず一緒に空気を飲み込んでいます。これは大人でも起きることですが、赤ちゃんは飲む力のコントロールがまだ未熟なため、飲み込む空気の量が多くなりがちです。
飲み込んだ空気は胃の中に溜まり、げっぷとして口から出るか、腸へ下りておならとして出るかのどちらかになります。げっぷがうまく出せない赤ちゃんは、その分おならが多くなる傾向があります。「げっぷをさせようと背中をさすっても出ない」という日が続くときは、おならが増えているケースが多いです。
新生児の腸はまだ機能が未熟で、腸内細菌のバランスも安定していません。消化の過程でガスが発生しやすい状態が続いており、これが頻繁なおならの原因になります。
腸の動き(蠕動運動)も活発に働き始めている時期で、腸自体がガスを押し出そうと盛んに動いています。これは成長の証でもあり、腸が正常に機能しているサインです。新生児期のおならの多さは、消化器官が一生懸命働いているからこそ起きていることと理解しておくと、少し安心できます。
「1日に何回がおならが多すぎる?」という疑問をよく聞きます。実は赤ちゃんのおならの回数には明確な基準値がなく、個人差も大きいです。大人と同じくらい、あるいはそれ以上の回数が出ることも珍しくありません。授乳の回数が多い新生児期は、それに比例しておならの回数も多くなります。
次の状態であれば、おならが多くても特別な心配は必要ありません。
おならの多さに加えて次のような症状が重なる場合は、小児科への受診をおすすめします。「おなら単体」で判断するよりも、赤ちゃん全体の状態と合わせて見ることが大切です。
「最近おならが臭くなってきた」というお母さんからの相談も少なくありません。新生児のころは無臭か甘い酸味のある臭いのおならが多いですが、成長とともに臭いが変化することがあります。これも多くの場合は正常な変化で、腸内環境の成熟を示しています。
母乳で育てている赤ちゃんのおならは比較的臭いが少なく、ミルクの赤ちゃんはやや臭いが強くなりやすい傾向があります。これは腸内細菌の種類の違いによるものです。母乳育ちの腸内にはビフィズス菌が多く、腸内環境が酸性に保たれるため臭いが出にくくなります。混合授乳に切り替えたタイミングでおならが臭くなったと感じる方も多くいます。
母乳育ちでも、お母さんが食べたものが母乳を通じて赤ちゃんの腸内環境に影響を与えることがあります。脂っこい食事・乳製品の過剰摂取・玉ねぎやニンニクなどのガスを発生させやすい食品が多い日は、赤ちゃんのおならが臭くなることがあります。
赤ちゃんがお腹を張らせて苦しそうにしているとき、何かしてあげたいと思うのは当然のことです。特別な道具は必要ありません。毎日の授乳やお世話の中で自然にできる方法をお伝えします。無理なく継続できるものだけを選んで取り入れてみてください。
赤ちゃんを仰向けに寝かせて、両足を持って自転車をこぐようにゆっくり動かします。この動きが腸への穏やかな刺激になり、溜まったガスの排出を助けます。授乳から少し時間が経った、機嫌の良いタイミングに行うと効果的です。
手のひら全体を使って、おへそを中心に時計回りに優しくなでるマッサージです。腸の走行方向に沿った動きがガスを肛門側へ移動させるのを助けます。力を入れる必要はなく、肌に触れる程度のやさしい圧で十分です。赤ちゃんのお腹がリラックスしているタイミングに試してみましょう。
うつ伏せの姿勢はお腹への圧が自然にかかり、ガスが抜けやすくなります。必ず大人がそばで見守った状態で、首がある程度すわってきた時期から少しずつ取り入れてみてください。腹ばいで過ごす時間はガス抜きだけでなく、体幹や首の筋力発達にもつながります。
授乳中に空気を多く飲み込まないようにするためには、授乳の姿勢と密着度がポイントになります。赤ちゃんの口が乳首だけでなく乳輪までしっかりくわえられているか(ラッチオン)を確認しましょう。哺乳瓶の場合は、哺乳瓶を傾けて乳首部分に常にミルクが満たされている状態で飲ませると、空気の混入が減ります。
おならを減らすうえで最も効果的なのは、授乳後のげっぷをきちんと出させることです。縦抱きにして背中を下から上へ優しくさするか、軽くトントンと叩いて促しましょう。5〜10分試してもげっぷが出ない場合は、右を下にした横向きに寝かせることで自然に出やすくなることがあります。
「整体でおならの問題が改善するの?」と不思議に思う方もいるかもしれません。カイロプラクティックが注目するのは、脊椎と自律神経の関係です。腸の動き(蠕動運動)は自律神経によってコントロールされており、脊椎の歪みや緊張が神経への伝達に影響を与えることがあります。
特に出産時の負荷がかかりやすい頸椎・胸椎周辺の緊張を整えることで、自律神経のバランスが改善し、腸の働きが安定しやすくなると考えられています。「ガスが溜まりやすい」「便の出が悪い」という赤ちゃんへのケアとして、ベビー整体を取り入れているご家族もいらっしゃいます。
「おならが多い」という一点だけを見ると不安になりがちですが、赤ちゃん全体の様子と合わせて見ると、ほとんどの場合は正常の範囲内です。今日お伝えしたガス抜きの方法を、無理のない範囲で毎日の授乳ルーティンに取り入れてみてください。
「お腹の張りが気になる」「便がなかなか出ない」など、赤ちゃんの体のことで気になることがあればひとりで抱え込まずに、いつでも相談しに来てください。一緒に考えていきましょう。



