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パラシュート反射で分かる事、赤ちゃんの発達サイン

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こんにちは。乳児健診の問診票を見て「パラシュート反射」という聞き慣れない言葉に疑問をもったことはありませんか。私も二人の男の子を育てる中で、健診前になると色々な項目が気になって仕方なかった気持ち、よくわかります。パラシュート反射で分かる事を知っておくだけで、健診への不安がぐっと軽くなります。

今日は、赤ちゃんの発達を見守るうえで大切なこの反射について、わかりやすくお伝えしていきます。

院長:高木

パラシュート反射は、赤ちゃんが自分の体を守るための大切な準備段階です。

目次

パラシュート反射とはどんな動きか

パラシュート反射とは、赤ちゃんの体を支えて頭が下向きになるように傾けたときに、両腕をパッと前に伸ばして手のひらを開く動きのことです。まるでパラシュートを広げるように見えることから、この名前がつけられています。これは、転びそうになったときに手をついて体を守るための、生きていくうえでとても大切な反応です。

多くの赤ちゃんは生後6ヶ月頃から少しずつこの動きが見られるようになり、9〜10ヶ月頃までにはっきりと確認できるようになります。乳児健診でチェックされることが多いのは、ちょうどこの時期だからです。

パラシュート反射で分かる事

この反射をチェックすることで、実はいくつかの大切なことが見えてきます。単に「手を出すかどうか」だけを見ているわけではなく、その背景にある体の発達全体を確認しているのです。

体を支える筋力と反応の速さ

パラシュート反射がしっかり出るということは、腕や体幹の筋肉が発達し、とっさの場面で瞬時に反応できる神経の働きが育ってきているということです。この力は、これから赤ちゃんがハイハイやつかまり立ち、そして歩行へと進んでいくための土台になります。

左右差がないかどうか

パラシュート反射をチェックするときに大事な視点のひとつが、左右差の有無です。片方の腕だけ出方が弱い、片側だけ動きが鈍いという場合、体の使い方に何らかの偏りがある可能性があります。日々の抱っこの向きや、寝る姿勢の癖が影響していることも少なくありません。

将来、転んだときに身を守れるかどうか

パラシュート反射がしっかり育っていると、成長してから転びそうになったときに、無意識に手をついて顔や頭を守ることができます。最近は、この反射がうまく育っていないために、転んだときに手が出ず、顔や歯を怪我してしまう子どもが増えているとも言われています。だからこそ、乳児期にこの反射がしっかり出ているかを見ておくことには大きな意味があります。

いつからいつまで見られるものか

パラシュート反射は、生まれつき備わっている原始反射とは少し違い、成長とともに後から出てくる姿勢反射のひとつです。時期の目安を知っておくと、健診の際にも落ち着いて確認できます。

時期状態
生後6ヶ月頃少しずつ手を出す動きが見え始める
生後9〜10ヶ月頃健診でしっかり確認できるようになる
1歳以降反射としてではなく、意識的な動作として定着していく

この反射は他の原始反射のように消えていくものではなく、成長してからも体を守る反応として一生使い続けるものです。そのため、いつまでに消えるかではなく、いつから出てくるかを見ることが重要になります。

自宅での確認方法

自宅でも簡単に様子を見ることができます。赤ちゃんを両脇からしっかり支え、ゆっくりと頭が下向きになるように前方に傾けてみてください。このとき、両腕がパッと前に伸びて手のひらが開くようであれば、反射が出ていると考えられます。

必ず大人が両手でしっかり体を支え、無理な力を加えないようにしてください。不安な体勢や急な動きは赤ちゃんを驚かせてしまうため、優しくゆっくりと行うことが何より大切です。うまく確認できなくても一度で判断せず、日を変えて様子を見てみましょう。

反射が見られないときに考えられること

「うちの子はまだ手を出さない気がする」と感じても、すぐに心配しすぎる必要はありません。月齢には個人差があり、少し出るのが遅い赤ちゃんもたくさんいます。ただし、次のような場合は一度専門機関に相談してみることをおすすめします。

  • 10ヶ月を過ぎても全く反射が見られない
  • 左右で明らかに反応の差がある
  • 手を握ったまま開こうとしない
  • 体を支えたときに極端に体が硬い、または反対にぐにゃりとしすぎる

こうした様子がある場合、筋緊張のバランスや体の使い方に何らかの偏りが隠れていることがあります。早めに確認しておくことで、その後の成長をより安心して見守ることができます。

反射の育ちに関わる日常のかかわり方

パラシュート反射は、生まれつきの発達だけでなく、日々の関わり方によっても育ち方が変わってくると言われています。抱っこの向きがいつも同じだったり、うつぶせで遊ぶ時間が極端に少なかったりすると、体の使い方に偏りが出やすくなります。

うつぶせの時間を少しずつ取り入れて、腕で体を支える練習の機会を作ってあげることも大切です。また、左右どちらの向きでも抱っこやおんぶをするように意識するだけでも、体のバランスに良い影響があります。日々のちょっとした積み重ねが、赤ちゃんの体づくりにつながっていきます。

さいごに

赤ちゃんの発達は、一人ひとりペースが違います。だからこそ、周りと比べて焦る必要はありません。それでも、左右差や体の硬さなど、少しでも気になる様子があるときは、様子を見すぎずに専門家に相談することをおすすめします。

赤ちゃんの体はとても柔らかく、成長のスピードも早いので、気になったタイミングで確認しておくことが安心につながります。私自身も子育てをする中で、小さな違和感を一人で抱え込まずに相談することの大切さを実感してきました。パラシュート反射に限らず、赤ちゃんの体や発達で気になることがあれば、どうぞ一人で悩まずお気軽にご相談ください。


院長:高木

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