
院長:高木お気軽にご相談ください!
朝起きると顎がだるい、噛むときに疲れを感じる。家族に歯ぎしりを指摘され、気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
睡眠中の歯ぎしりは、自分では気づきにくいものです。今回は、顎や首・肩のこりとの関係と、日中にできる工夫をご紹介します。




歯ぎしりは夜だけの問題ではなく、日中の過ごし方や体の使い方ともつながっています。
歯ぎしりと食いしばりは、顎の動きが異なります。歯ぎしりは、上下の歯をこすり合わせる動きです。一方、食いしばりは、歯をこすらずに上下の歯を強く噛みしめることを指します。
歯ぎしりでは「ギリギリ」と音がすることがありますが、食いしばりは音が出にくく、周囲にも気づかれにくいのが特徴です。
専門的には、こうした動きをまとめて「ブラキシズム」と呼びます。どちらも睡眠中に起こることがあり、食いしばりは仕事や家事に集中している日中にも見られます。
自覚がない方が多いので、体に出るサインから見つけていくことが大切です。朝の状態や普段の癖を思い出しながら、次の中に当てはまるものはありますか。ひとつでも思い当たれば、顎に負担がかかっているかもしれません。
音を指摘されなくても、朝の顎のだるさは大切なサインです。
歯ぎしりの原因は、医学的にもひとつに決まっていません。ストレスだけを原因と考える方が多いのですが、いくつかの要因が重なって起こると考えられています。ご自分に当てはまるものがないか、探してみましょう。
たとえば、仕事や家事での緊張が続いている、睡眠が浅い、寝る前のお酒やカフェイン、噛み合わせの癖などです。また、長時間のパソコン作業で頭が前に出た姿勢が続くと、顎まわりの筋肉も力みやすくなります。
頑張り屋さんほど、気づかないうちに全身へ力が入っているものです。あなたも、がんばりすぎていませんか。
睡眠中の呼吸の状態が関わることもあるため、大きないびきや日中の強い眠気がある方は、そちらも気にかけてみてください。
顎は、首や肩の筋肉と近い位置にあり、お互いに影響し合っています。そのため、顎を強く使う癖があると、首や肩もこりやすくなります。その仕組みを、体の動きに沿って簡単にご説明します。朝の首肩のつらさを考えるヒントになりますよ。
物を噛むときに使う咬筋やこめかみの筋肉は、首の筋肉とも連なっています。夜じゅう強く噛みしめていると、朝には顎だけでなく、首の付け根や肩まで張っている、ということが起こりやすくなります。
顎の力みと首肩のこりは、同じ流れの中で起きていることが多いと考えられます。
歯ぎしりを自力でぴたりと止めることは難しいのですが、顎への負担を減らす工夫は日常の中にたくさんあります。すべてやる必要はありません。続けられそうなものをひとつ選んで、今日から気軽に試してみてください。
基本は、唇を閉じて上下の歯は離し、舌は上あごに軽く置く状態です。この状態を覚えておくと、無意識の噛みしめに気づきやすくなります。運転中や家事の最中、考え事をしているときも、ふと確認してみてください。
パソコンの画面の端に付箋を貼り、目に入るたびに歯が当たっていないか確認する方法も役立ちます。
画面は目の高さに近づけ、頭が前に出すぎない姿勢を意識すると、首や顎の力みが減りやすくなります。
1時間に一度は席を立ち、肩をぐるりと回して深呼吸するだけでも、体の緊張が抜けやすくなりますよ。
寝る前の数時間は、お酒やカフェインを控えめにして、ぬるめのお風呂でゆっくり温まりましょう。スマホは布団に入ってから長く見ないようにするだけでも、眠りが整いやすくなります。
枕は高すぎると首が前に曲がり、顎まわりにも力が入りやすくなります。首の自然なカーブが保てる高さを目安にしてみてください。
頬の横にある咬筋に指の腹を当て、円を描くようにやさしくほぐします。痛いほど押す必要はなく、心地よいと感じる強さで十分です。
蒸しタオルをあてて温めるのもおすすめですが、痛みや腫れがあるときは無理をしないでくださいね。
歯が欠けた、しみる、顎が痛くて口を開けにくい、顎に引っかかりを感じるといった場合は、一度歯科や口腔外科で確認してもらうと安心です。
朝の顎のだるさに加えて、首や肩のこりも気になる方は、日中の作業姿勢を見直してみましょう。画面の文字を大きくする、腕を机や肘掛けで支える、ときどき立って体を動かすなど、首・肩に負担をかけ続けない工夫を取り入れてください。
当院では、首・肩の筋肉の緊張や関節の動きを確認し、状態に合わせて施術を行います。朝起きたときのつらさや、仕事中にこりが強くなる場面も伺いながら、ご自宅でのケアや作業環境の調整をご提案します。
歯ぎしりは、夜の癖だけでなく、日中の緊張や姿勢ともつながっています。だからこそ、まず自分の状態に気づくことが、いちばん大切な一歩です。今夜は、寝る前に顎の力をふっと抜くところから試してみてください。できることから少しずつ、始めてみましょう。
朝の顎の疲れは体からの大事なサインなので、ひとりで抱え込まずに相談してください。
歯のこと、顎のこと、首肩のこと、どこに相談すればよいか迷うときは、いつでもお声がけください。

