
院長:高木お気軽にご相談ください!


夕方になると決まって頭が締め付けられるように痛くなる、そんな経験はありませんか。頭痛薬を飲んでも数時間するとまた痛みが戻ってきて、毎日のように薬に頼ってしまっていることに不安を感じている方も多いはずです。もしかするとその痛みの正体は、頭そのものの問題ではなく肩こりが引き金になっているのかもしれません。今日はその頭痛と肩の関係について、できるだけ分かりやすくお話ししていきたいと思います。




頭痛と肩こりは全く別の症状のように思われがちですが、実際には同じ原因から起きている一つの現象であることが多いんです
「片頭痛かもしれない」と思って調べてみたら、実は肩や首のこりが原因だった、そんなケースは決して珍しくありません。ここではまず、肩こりが頭痛を引き起こす仕組みについて段階を追って解説していきます。
首から肩、そして後頭部にかけては、僧帽筋や後頭下筋群といった筋肉が連なっています。長時間のデスクワークやスマートフォンの操作でうつむいた姿勢が続くと、これらの筋肉はじわじわと緊張を溜め込んでいきます。
筋肉が硬くこわばると、その内部を通る血管が圧迫されて血流が悪くなります。すると筋肉の中に疲労物質が溜まり、その場所にある痛みのセンサーが刺激されてしまいます。この刺激が頭部にまで波及することで、頭全体が締め付けられるような重い痛みとして感じられるようになります。
実はこのタイプの頭痛には、緊張型頭痛というきちんとした名前がついています。頭痛の中でも最も頻度が高いといわれており、多くの方が生涯のうちに一度は経験するとされているんです。
特徴としては、頭全体や後頭部から首にかけてじわじわと締め付けられるような鈍い痛みが続くこと、そして体を動かしても悪化しにくいという点が挙げられます。夕方や仕事終わりに痛みが強くなりやすいのも、一日中同じ姿勢を続けたことで筋肉の緊張が蓄積していくためだと考えられます。
ネットで調べていると「片頭痛」という言葉も目にして、自分の頭痛がどちらなのか分からず余計に不安になってしまう方も多いと思います。ここでは代表的な見分け方を整理してお伝えします。
緊張型頭痛は頭全体が締め付けられるような鈍い痛みで、体を動かしてもそれほど悪化しません。一方で片頭痛はズキンズキンと脈打つような痛みが特徴で、階段の上り下りなど体を動かすとかえって痛みが強くなる傾向があります。
吐き気や光や音への過敏さを伴うことが多いのも片頭痛の特徴です。もしこうした症状が強く出ている場合は、自己判断で済ませずに医療機関へ相談することをおすすめします。
ご自身の頭痛のタイプを大まかに把握するために、以下のポイントを確認してみてください。
ただしこれらが混在しているケースもあるため、迷ったときは無理に自己判断せず専門家に相談してください。
痛みが出るたびに頭痛薬でしのいでいる方は少なくありませんが、実はその対処法だけでは根本的な解決に至らないことがあります。この章ではその理由についてお伝えします。
頭痛薬は痛みの信号を一時的に抑える役割を果たしますが、その痛みを生み出している肩や首の筋肉の緊張そのものを解消してくれるわけではありません。そのため薬の効果が切れると、また同じように痛みがぶり返してしまうんです。
毎日のように薬を飲み続けることに罪悪感を覚える方もいらっしゃると思いますが、それは体が根本的な原因を訴え続けているサインです。
ここからは、ご自宅やオフィスで手軽に取り入れられるセルフケアの方法をご紹介します。どれも特別な道具がいらないものばかりなので、ぜひ試してみてください。
蒸しタオルを首や肩に当てたり、38度から40度くらいのぬるめのお湯に15分から20分ほど浸かったりすることで血流が促進され、筋肉の緊張がやわらぎやすくなります。熱すぎるお湯はかえって体を緊張させてしまうため、ぬるめを意識してみてください。
両手を後ろで組んで肩甲骨を寄せる動きや、首をゆっくり前後左右に倒すストレッチは、こり固まった筋肉をほぐすのに役立ちます。1時間に1回程度、椅子に座ったままでもできる範囲で体を動かす習慣をつけてみましょう。
鼻からゆっくり息を吸い、口から時間をかけて吐き出す深呼吸を10回程度繰り返すことも効果的です。呼吸が浅くなっていると全身の筋肉がこわばりやすくなるため、意識的にゆっくりとした呼吸を心がけることが大切です。
ここまでご紹介したセルフケアを続けても、なかなか頭痛が改善しないという方もいらっしゃると思います。ここでは、その背景にある理由を整理してお伝えします。
ストレッチや温めで一時的に筋肉がゆるんでも、その奥にある姿勢の歪みや体の使い方の癖が変わらなければ、しばらくするとまた同じ場所に負担が集中してしまいます。長年の姿勢の癖は、自分では気づきにくいことが多いものです。
肩こりと頭痛の原因は、デスクワークの姿勢や首の角度、日常のちょっとした体の使い方の癖など人によってさまざまです。だからこそ、自分の体に何が起きているのかを正しく把握することが、繰り返す痛みから抜け出す第一歩になります。
薬に頼り続けることに不安を感じている方も、これまでセルフケアを試して効果を感じられなかった方も、決して諦める必要はありません。原因さえ特定できれば、改善への道筋は必ず見えてきます。
肩こりと頭痛は別々の症状ではなく、同じ筋肉の緊張から生まれる一つの現象であることが多いです。温めやストレッチ、呼吸法といった日々のセルフケアは、この痛みの連鎖を断ち切るための大切な一歩です。それでも痛みが繰り返し起こる場合は、体の奥に隠れた根本原因が残っている可能性があります。
当院ではこれまで多くの方の肩こりや頭痛と向き合ってきました。どうか一人で抱え込まず、気になることがあればいつでもお気軽にご相談ください。あなたが痛みを気にせず穏やかに毎日を過ごせるよう、全力でサポートいたします。

