
院長:高木お気軽にご相談ください!
息を吸うと脇腹がピリッと痛む、寝返りを打つと背中から胸にかけて痛む。そんな状態が続くと、動くたびに身構えてしまいますよね。
肋間神経痛では、肋骨に沿って痛みが出ることがあります。痛みをかばいながら過ごすうちに、楽な座り方や寝方が分からなくなる方もいらっしゃると思います。
今回は、肋間神経痛の特徴と、寝返りや起き上がりの工夫、胸や背中への負担を減らす方法をご紹介します。




痛む部分を無理に伸ばさず、体を支えて楽に過ごせる姿勢を探してみましょう
肋間神経は、背中から肋骨に沿って胸やお腹の前側へ走る神経です。この神経が刺激されたり傷ついたりすると、ピリピリする痛みや、電気が走るような痛み、焼けるような感覚が現れることがあります。
片側の肋骨に沿って痛む、背中から胸へ帯状に広がるなど、感じ方はさまざまです。呼吸や咳、くしゃみ、体をひねる動作で痛みが強くなる場合もあります。
背景には帯状疱疹やけが、手術後の変化などがあり、原因がはっきりしない場合もあります。姿勢や筋肉のこわばりだけで説明できるものではありません。
胸や脇腹の痛みには別の原因もあるため、初めての痛みや原因の分からない痛みは、自己判断で肋間神経痛と決めつけないようにしましょう。以下は、原因を確認し、自宅で過ごしてよいと分かっている方に向けた工夫です。
痛みがあると、つい体を固めたまま動きがちです。まずは、寝返りや起き上がり、物を取る動作のうち、どの場面で痛むかを振り返ってみましょう。確認のために、痛む動きを何度も繰り返す必要はありません。
寝返りで胸や腰だけをひねると痛む方は、肩と骨盤をなるべく一緒に動かしてみてください。膝を軽く曲げ、勢いをつけずに向きを変えます。
クッションがある場合は、横向きになった後に腕を置いたり、背中へ添えたりすると、姿勢を支えやすいこともあります。痛む部分を直接押さえない位置に調整しましょう。
仰向けから上体だけを起こすと痛む場合は、いったん楽な向きへ横になり、脚をベッドの外へ下ろしながら、腕で体を支えて起き上がる方法を試してみましょう。
布団から起きる場合も、横向きから手をつくなど、胸や脇腹に力を入れ続けずに済む方法を選びます。痛みが強くなる場合は、その方法を繰り返さないでください。
座ったまま後ろの物へ手を伸ばす、上半身だけをひねって荷物を取るなどの動作で痛む場合は、先に体の向きを変えてみましょう。
よく使う物は、正面の手が届く範囲へ置いておくと便利です。高い棚の物を取る動作や重い物を持ち上げる動作は、痛みがある間は控えてください。
仰向けと横向きのどちらが楽か、痛みの少なさを目安に選びましょう。「痛い側を必ず上にする」など、決まった向きに合わせる必要はありません。
横向きで上側の腕の重さが気になる場合は、抱き枕やクッションへ腕を置いてみてください。首や胸を無理にねじらず、落ち着いて休める位置を探します。
背筋を伸ばそうと胸を張り続けると、かえってつらくなることがあります。背もたれに体を預け、足裏を床につけてみましょう。
腕を下ろしていると胸や背中が張る場合は、肘掛けや膝の上のクッションで支えます。肩をすくめずに置ける高さに調整し、痛む部分を圧迫しないようにしてください。
深く吸うと痛む場合は、無理に呼吸を大きくする必要はありません。体を支えた姿勢で肩の力を抜き、苦しくない自然な呼吸を続けてください。
息を長く吐ききろうとしたり、痛みを確かめるために何度も深く吸ったりするのは避けましょう。息苦しさがある場合は、呼吸の工夫だけで対処しないでください。
原因を確認したうえで、背中などの筋肉の張りに温かさが心地よく感じられる場合は、温かいタオルを短時間当てる方法もあります。熱すぎないことを確かめ、強く押しつけずに使ってください。
けがの直後や、腫れ・熱感・発疹がある部分は、自己判断で温めないようにしましょう。温めて痛みが増す場合も中止してください。
パソコン作業では、キーボードやマウスを体に近い位置へ置き、腕を大きく伸ばさずに使えるようにします。画面の文字も、顔を近づけなくても読める大きさに調整しましょう。
作業の区切りで座り直すなど、痛みのない範囲で姿勢を変えてください。背筋を伸ばした姿勢を保ち続けるより、楽に作業できる位置を探すことが大切です。
脇腹を大きく伸ばす、両手を後ろで組んで胸を強く開くといった運動は、痛みを強める場合があります。固まっていると感じても、痛む部分を無理に伸ばさないでください。
当院では、痛む場所や普段の生活について伺い、無理のない範囲で肋骨まわりや背中の動きを確認します。呼吸や寝返り、体をひねる動作など、どの場面でつらさが出るかも見ていきます。
確認した状態に合わせて施術を行い、起き上がり方や寝る姿勢、仕事中の動作など、痛む部分への負担を減らす方法をご提案します。痛みを我慢して動かしたり、痛む場所を強く押したりせず、その都度反応を確認しながら進めます。
診断を受けている方は、治療内容や動作についての指示をお知らせください。
なお、原因が分からない胸の痛みや、突然の激しい胸痛や冷や汗・息苦しさがある場合は、心臓や血管などの病気の可能性があるため119番へ連絡してください。痛む場所に発疹や水ぶくれがある場合は、早めに皮膚科などで確認してもらいましょう。
肋間神経痛で動作がつらいときは、痛む部分を無理に伸ばすより、体を支え、ひねりの少ない動き方を試してみましょう。クッションで腕や背中を支える、よく使う物を手の届く場所へ置くなど、身近な調整から始められます。
痛みをかばって過ごしていると、寝返りや起き上がりにも身構えてしまうことがあります。「どの姿勢なら休みやすいか」「どう動けば負担が少ないか」が分からないときは、一人で試し続けず、当院へご相談ください。
痛む場所や動作、普段の生活の様子を伺い、体の状態に合わせて施術を行います。寝るときの支え方から仕事中の動き方まで、ご自身の生活で取り入れやすい方法を一緒に考えていきましょう。

